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症例46

年齢 60歳代
既往歴 糖尿病、急性気管支炎
現病歴 発熱、倦怠感にて来院、血液検査にて白血球増加があり、血液像にて芽球様細胞が6%みられたため骨髄穿刺が施行された.
血液学所見 WBC(/μl) 17,100 RBC(万/μl) 265
Hb(g/dl) 7.5 Ht(%) 22.7
PLT(万/μl) 7.5 MCV(fl) 85.6
MCH(pg) 28.3 MCHC(%) 33
血液像(%) Blast 6 ,St-Seg 61 , Ly 25, Mo 6, Eo 2
骨髄所見 NCC(万/μl)  8.2 Mgk(/μl)  6.25 
Blast(%)  24   
生化学所見 LDH 1,084 IU/l,CRP 31.8 mg/dl
染色体所見 46,XY,+2q+,5p+,6p+,+7q-,+7q-,-8,-13,-14q+,19p+,19p++,-21‥6/20cells

 
[骨髄×400.MG染色
大型細胞が散見される.
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[骨髄×1000.MG染色
芽球様細胞は核形不整が顕著で核小体が著明である.
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[骨髄×1000.MG染色
芽球様細胞は好中球よりも大型である.
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[骨髄×1000.MG染色
芽球様細胞おける細胞質の好塩基性は中等度から強度で空胞が目につく.
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[骨髄×1000.PAS染色
芽球様細胞はPAS染色に陰性でPO染色にも陰性である.
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解説&臨床診断



 正解 : 3 バーキット白血病(BL)

拡大した形態画像には、解説が含まれています。

年齢 60歳代
〜前発信〜
末梢血所見から 白血球増加(17,100/μl)の血液像にて芽球様細胞が6%みられる.
骨髄所見から 骨髄は低形成ながらも芽球様細胞は24%みられる. それらは大型で核形不整や核小体を有するものがある. クロマチンは粗荒で細胞質の好塩基性は中等度で空胞が著しい.
細胞化学所見から 芽球様細胞はPO染色PAS染色EST染色に陰性である.
【形態診断】 芽球様細胞は形態学的ならびにPO染色が陰性よりリンパ球系が考えられる. 芽球様細胞はやや未熟型の様相で、細胞質の好塩基性と空胞が診断に関与するものと思われる. 末梢血にも芽球様細胞の出現がみられることより、白血化を考え、未熟型のALLもしくはBurkitt leukemiaを考えた.
〜後発信〜
表面形質から CD19、CD20、CD21、CD22、HLA−DR(+)
sIg(+)、
分子生物学的から 46,XY,+2q+,5p+,6p+,+7q-,+7q-,-8,-13,-14q+,19p+,19p++,-21‥6/20cells
【臨床診断】 骨髄のリンパ球様の病的細胞は表面形質からB-ALLを考え、なかでもsIg陽性よりBurkitt leukemiaと診断された.
WHO分類 成熟B細胞性腫瘍 Mature B-cell neoplasms
☆バーキット白血病 Burkitt leukemia

 


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