特殊なAML
- 骨髄異形成に関連した変化を伴うAML (AML/MRC)
末梢血、骨髄に20%以上の芽球がみられ、骨髄異形成の形態を示す症例、骨髄異形成症候群(MDS)または骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍(MDS/MPN)の病歴をもつ症例、MDS関連染色体異常をもつ症例が該当する。反復性遺伝子異常を伴うAMLや特異的な遺伝子異常を伴う症例は含まれない。また殺細胞性治療薬や放射線治療の既往がある場合は含まれない。 - 治療関連骨性腫瘍(t-MN)
殺細胞性の抗がん剤による化学療法や放射線治療歴のある患者に発症するAML、MDS、MDS/MPNを一括して治療関連骨髄性腫瘍に分類する。MPN、MDS、MDS/MPNから進展した二次性AMLは、化学療法後であってもこのカテゴリーには含まない。
清井 仁:WHO分類改訂第4版による白血病・リンパ系腫瘍の病態学.pp161-166..中外医学社.2019