今年も残り1カ月となって参りました。年のせいか年の移り変わりがとても早く感じます。
♪これから淋しい秋です、ときおり手紙を書きます、涙で文字がにじんでいたなら‥♪”一世を風靡した名曲の一コマですが、季節は本格的な秋を迎え、運動会で賑わった校庭も静まりかえり、銀杏の葉がそろそろ色づきはじめました。今回は、私にとって感動に残る「名言」の再登場です。
それは、第16回沖縄那覇マラソン(2000.12)に参加した時のことです。私の後輩の娘さん(当時10歳)から、 “何を思って走っているのだろう ひっしになると何を思うのだろう 何を思っていても ひっしに頑張れば それでいい”の文言をプリントした長袖Tシャツを頂きました。エッ、10歳にして詩人? 事あるごとに何度も読み返し、人生の糧になっています。彼女は東京の音大を卒業し、今やフルート奏者として羽ばたいておられ、 “ひっしに頑張ればそれでいい”そのものです。しかし、この10月初旬、父親の突然の訃報はあまりにも悲しいものでありましたが、同月末に東京でお会いした時は、気強さに振る舞うお姿に心打たれました。後輩の分まで今後の彼女の活躍振りを見守っていきたいと思います。ちなみに10年ほど前、沖縄で開催された私の退職祝いに、友人のピアニストと名演奏をして下さったことがつい昨日のように想い出されます。
私自身にも今でも脳裏に焼き付いているシーンがあります。それは、中学時代の秋期大運動会閉会時に述べた時の言葉です。“本日は、よき天気に恵まれ、父兄の方々には早朝より私どもの演技をご覧下さり誠にありがとうございました。また選手諸君は日頃鍛えた演技を十二分に発揮され、ここに秋期大運動会が閉会したことに厚くお礼申し上げます”選手代表三年、阿南建一。如何でしょう?中学生にはふさわしくない単語が連発しておりますが、厳格な父からの指導のもと覚えたもので、今でもスラスラ言えるのは、中学生ながらひっしに頑張って覚えた証かも知れません。
“ひっしに頑張ればそれでいい‥” これからも大切にして生きていきたいと思います。
形態マガジン号キャプテン 阿南 建一
今回は、末梢血液像の細胞同定に挑戦します。
末梢血で紛らわしい細胞を提示しました。細胞同定には個々の形態所見をしっかりと捉えますが、単一様式であることも形態診断に有効になります。
症例編は、初診時から経過中の症例です。わずかな臨床像と検査データから次なる検査を模索し、末梢血および骨髄像から臨床診断を試みて下さい。
末梢血液像の細胞同定を行なって下さい。
BM-MG×1000
BM-MG×1000
PB-MG×1000
BM-MG×1000
BM-MG×1000
BM-MG×1000
光顕的所見から臨床診断を考えて下さい。
【所見】
【60~65歳.男性】
(A)初診時の骨髄 (B~D)経過観察中、骨痛にて来院され骨髄穿刺の施行
(B~D) WBC31,800/μL、RBC445万/μL、Hb13.8g/dL、Ht41.8%、PLT2.6万/μL、NCC42.6万/μL
BM-MG×1000
BM-MG×600
BM-MG×1000
BM-PO×1000
問題 1
末梢血液像の細胞同定を行なって下さい。
【解説】
PB-MG.1000
問題 2
60~65歳.男性。初診時から治療中に骨痛を訴え来院され、骨髄穿刺がなされた例です。
【解説】
(BM-MG×1000)
(BM-MG×600)
(BM-MG×1000)
(BM-PO×1000)
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