4月13日から15日にかけて仲間9名と韓国のソウルへ出かけました。私にとっては20年来の友人であるByun Dae Hoon(邊大勲)先生の表敬訪問も兼ねてました。Byun先生との出会いは、20年程前に全国血液研修会が長崎で開催された時に日臨技が韓国から招聘されたことに始まります。
Byun先生は当時、韓国臨床病理士協会の副会長として、総務担当のLee Boo Hyung先生とご参加下さり、研修会終了後のチョットしたフレンドシップがきっかけで交流が始まりました。
その後、Byun先生を博多シンポジウムの講演(2000)に招聘し、私が韓国へ講演(2001・2005)に招聘され、さらに親交を深めました。それ以来、Byun先生とは毎年、互いの誕生日にはメッセージを交換しております。
今回は、Lee先生やShim Moon Jung先生も同伴され、再会に話がはずみました。
Byun先生は韓国の高麗大学時代、韓国のボス的立場の先生で、輸血や血液学専門書を出版し、私より3歳年上の尊敬する“elder brother”です。我々が出版した「形態学からせまる血液疾患」(1999)は先生のお力で韓国版としても出版されました(2003)。Lee先生は高麗大学在職以後、ご自分で会社を立ち上げ、また医学博士を取得するなど優秀な先生で、彼曰わく、今度は私が“elder brother”となっているようです。Shim先生は美人教授、博多シンポジウム(2010)にも講演され、“日本好き”で優しくて笑顔がとても素敵な先生です。
Byun先生との交流がきっかけで、私が九州がんセンター退職1年目に当センターで韓国の大学の保健科学先攻の教授や副教授10名を招聘し、「Korea-Fukuoka Hematology symposium」(通称、幸福シンポジウム.2008)を開催したことがあります。通訳の方曰わく、韓国の諸先生が日本での研修会に参加することは前代未聞のことのようでした。 来年、今度は我々が三人の先生を日本のどこかで“おもてなし”を計画しておりますが、福岡は韓国と近隣国でもあり、後進と共に更なる交流を深めて参りたいと思っています。
(資料:日本花の会:桜図鑑)
形態マガジン号キャプテン 阿南 建一
今回は血液像の観察で注意すべき所見と形態診断に挑みます。
細胞編は、末梢血で見逃してはいけない細胞もありますので特徴的な所見を捉え同定しましょう。
症例編は、わずかな臨床像と検査データから次なる検査を模索し、末梢血および骨髄像から形態診断を行なって下さい。
末梢血液像の細胞同定を行なって下さい。
形態診断に必要な所見を考え、臨床診断を行なって下さい。
【所見】
【60-65歳.男性】
【主訴】貧血、出血斑 【検査】WBC7,300/μL、RBC269万/μL、Hb9.4g/dL、Ht27.8fL、PLT3.9万/μL、【骨髄】 NCC46.5万/μL(芽球様38.0%)
PB-MG×1000
BM-MG×400
BM-MG×1000
BM-PO×1000
問題 1
末梢血液像の細胞同定を行なって下さい。
【解説】
問題 2
10-13歳.男性。発熱と紫斑を主訴として来院されました。来院時の検査データで白血球数と血小板数の著減、そしてDIC所見が特徴です。
【解説】
(PB-MG×1000)
(BM-MG×1000)
(BM-MG×1000)
(BM-PO×1000)
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