今回は外来種の金魚「ピンポンパール」を紹介します。
以前に「水疱眼」を紹介しましたが、その後二匹とも他界し、次に出会ったのが「ピンポンパール」です。
1匹900円(高っ!)もするも、格好が愛くるしく思い切って3匹飼いました。中国産の金魚で体長3cmくらい、頭が小さく体型は短く、腹が膨らんで、まるで提灯の格好をしていて、チンシュリン(珍珠鱗)と呼ばれます。昭和30年代に中国から日本に輸入されたそうで、今や癒しの金魚として女性を中心に人気を博しているようです。
命名についての裏話を少ししましょう。珍珠とは、真珠のことをいい、鱗の1枚1枚が半円真珠(真珠を半分に割ったような形)をはめこんだように白く隆起したところから「パール」や「パールスケール」と呼ばれるそうですが、チンシュリンから出現する短尾で丸手の個体を選抜交配して固定化したピンポン玉のような個体を「ピンポンパール」と呼んでいます。カミハタ養魚グループの創業者である神畑重三氏はインドネシアで作出されたばかりのピンポン玉のようなパールスケールを「ピンポンパール」と命名したそうです。また、頭に肉瘤があるものを「コウトウパール」と呼んだそうです。
現在では東南アジア、中国または国内産のものまで様々で、寿命は5~6年、いや10年とも言われますが、それは飼育法にあるようです。餌をあげすぎない、他の金魚との混泳を避ける、冬時期はヒーター管理にあるようです。成長すると野球ボールやソフトボール大とも言われます(これにはビックリ !)。
餌の選び方も大切で、消化の悪いとされる高タンパクフードを避けたり、餌を食べるときに空気を吸い込んで転覆病になるのを避けるために浮上性の餌より沈下性の餌の方がよいようです。転覆病については水温が下がると発症するとも言われます。
これで我が家には、熱帯魚、金魚(ランチュウほか)、メダカについで「ピンポンパール」が加わり、互いの水槽で水面をにぎわせてくれています。
形態マガジン号キャプテン 阿南 建一
今回は、骨髄の細胞同定と形態診断に挑みます。
細胞同定は骨髄でよく遭遇する細胞と類似細胞を提示しました。鑑別を要するポイントを捉え同定してみて下さい。
症例編は、僅かな臨床および検査所見と、末梢血のMG染色、骨髄のPO染色から形態診断を試みて下さい。また、確定診断に必要な所見ならびに本型と類似する疾患を考え、その鑑別ポイントについても述べて下さい。
骨髄の細胞同定を行なって下さい。
BM-MG×1000
BM-MG×1000
BM-MG×1000
BM-MG×1000
末梢血・骨髄像より考えられる疾患と鑑別疾患のポイントは何ですか
【所見】
【60-65歳.男性】 主訴:発熱・全身倦怠感あり、肝腫大あり、リンパ節腫脹なし
WBC125,800/μL、RBC362万/μL、Hb12.8g/dL、Ht28.3%、PLT22.4万/μL、NCC40.6万/μL、LD1,120U/L、FDP11.0μg/mL、Dダイマー1.4μg/mL、芽球様細胞:アウエル小体(+)
PB-MG×1000
BM-MG×400
BM-MG×1000
BM-PO×1000
問題 1
(正解と解説)
骨髄の類似細胞を提示しましたので、鑑別ポイントを明確にして同定を試みて下さい。
【正答】
(Case A) 1.正染性巨赤芽球、2.前単球、3.単球
(Case B) 1.骨髄球、2.多染性赤芽球、3.前骨髄球
(Case C) 1.単球、2.後骨髄球
(Case D) 1.細網細胞、2.フエラタ細胞
【解説】
問題 2
60歳代の男性例。全身倦怠感・発熱を主訴に来院し、白血球数増加を指摘され、精査のため骨髄穿刺が施行されました。
【解説】
(PB-MG×1000)
(BM-MG×400)
(BM-MG×1000)
(LN-MG×1000)
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