今回は、海の小さな殺人鬼「ヒョウモンダコ(豹紋蛸)」を取り上げました。
“ヒョウモンダコ って何 ?”先日、地元のTV放映で福岡県糸島の海岸で発見されたことを知り、危険性海洋生物ということでしたので少し情報を集めてみました。
ヒョウモンダコはもともと西太平洋熱帯域や亜熱帯域に分布し、浅い海の岩礁、サンゴ礁などに生息しているようです。地球温暖化の影響で九州では沖縄をはじめ全域に発見されているようです。
体長は10cmほどの小さなタコですが、体色をすばやく変化させ、周囲の岩や海藻にカモフラージュし、危険を察すると青い輪のような模様が全身を覆いヒョウ柄に変身することから名付けられたようです。大きさはイイダコ位のようですので捕獲には十分に注意が必要です。
日本では2015年秋、日本海の若狭湾沿岸で捕獲されたと紙上で報じられ、さかのぼること2009年以降31件ほど発見されているようです。ヒョウモンダコは唾液にフグと同じテトロトドキシンをもっており、噛みつかれるとテトロトドキシン中毒死することがあり、危険性海洋生物は“殺人鬼”に豹変します。テトロトドキシンは同量の青酸カリウムの500倍から1000倍の毒性をもっており、2~3mgの摂取で死に至るとされます。噛まれると運動神経がマヒし、言語障害、嘔吐の症状が起り、重症の場合は噛まれてから短時間(90分)で呼吸困難になり死に至るそうです。ヒョウモンダコは浅瀬の岩場や石と石の間、また空き缶の中に居るようですので要注意です。
もし噛まれたら救急車を呼びますが、その前の処置として指で傷口から毒を絞り出し、猛毒なので口での吸い出しは禁止です。呼吸筋がマヒし呼吸困難な場合は人工呼吸を行い救急車を待つことになります。
また、食しても危険のようですので、タコが食べたいなら安心安全なタコを食べましょう。
これから海のシーズンです、特にお子さんの海辺の遊びには気をつけてあげてください。
形態マガジン号キャプテン 阿南 建一
今回は、骨髄の特殊(細胞化学)染色と症例の光顕的診断に挑みます。
特殊染色は、PO染色、PAS染色、鉄染色、NAP染色の反応所見から疾患を考えます。一部については僅かな情報を参考に、また問題点についてはそのポイントを述べてください。
症例編は、末梢血、骨髄、リンパ節生検のMG染色およびPO染色から予測される疾患を考え、追加の検査を予測し疾患を絞ってみてください。
第75回 特殊染色所見の判定評価と考えられる疾患は何ですか。尚、問題点のある例はそのポイントを、Dについては併発疾患を述べて下さい。
(所見:EST/PAS染色は陰性)
(所見:初診時CML例)
末梢血・骨髄・リンパ節生検より検査の進めと考えられる疾患は何ですか。
【所見】
【60-65歳.男性】主訴:頸部リンパ節腫脹
WBC26,000/μL、RBC445万/μL、Hb15.0g/dL、Ht45.3%、PLT20.1万/μL、NCC14.7万/μL
PO染色・PAS染色・EST染色(すべて陰性)
PB-MG×1000
BM-MG×1000
BM-PO×1000
LN biopsy-MG×1000
問題 1
(正解と解説)
末梢血、骨髄の特殊染色の判定評価です。提示例はPO染色(A)、PAS染色(B)、鉄染色(C)、
NAP染色(D)です。
【解説】
問題 2
高齢の男性例。頸部リンパ節腫脹を近医にて指摘され、精査のため当院に紹介来院し、白血球増加とリンパ球増加を指摘され入院されました。
【解説】
(BM-MG ×400)
(BM-MG ×1000)
(BM-PO ×1000)
(BM-PAS ×1000)
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