前 略
金魚の「スイホウガン」がわが家の一員になりました。
“スイホウガン”って何?恥ずかしながら最近知りました。目の左右に風船のような水泡を持ち合わせた金魚のことだそうで“水泡眼”と書くようです。最近、偶然にも行きつけのペットショップで初対面となり、眼の左右に付く水疱が気にはなりましたが、“とぼけ顔”はとても癒やされました。金魚にしては少し高額でしたが奮発し二匹を購入しました。これで、わが家にはメダカ、熱帯魚、金魚(コメット)に続き同居人(魚)が増えたことになります。
「水泡眼」は中国産と言われ、日本には1958年(昭和33年)に初めて輸入されたようです。今では、日本に輸入された中国金魚の代表格で、需要が高く流通量も比較的多いようです。大きな袋(水疱)の眼にみえることから、水泡眼と名付けられたようです。
体色は赤および赤白サラサが多く輸入されており、黒、茶、青、キャリコ柄も見受けられるようです。
私が購入したものはキャリコ柄で、体長4~6cmあたり、水疱状の袋は、眼球の角膜のみが膨大化したもと言われリンパ液で満たされているようです。尚、袋は再生されるとも言われています。
動きは緩慢で愛嬌のある珍奇な姿はなつっこく、こちらの動きに反応してくれるので眺めていてもあきません。二匹はとても仲良しで横、縦に寄り添って並んだ姿は心の芯から癒やされます。
早速、せっかちな私を眺めながら、“もう年なんだから、そんなにあわてず、ゆっくり進んで行ったらどうなの?”と言わんばかりのそぶりのようでした。
これから友達になれそうなので、憩いの時間にしたいものです。
草々
形態マガジン号キャプテン 阿南 建一
今回は、末梢血液像の細胞同定と症例の光顕的診断に挑みます。
細胞同定は、類似細胞の鑑別ポイントを明確にして同定を試みてください。
症例編は、末梢血、骨髄の形態所見に注意しながら行ってください。
特殊染色にPO染色を提示していますのでその判定と追加の特殊染色には何が有効であるかを考え、その判定を予測してみてください。
今回も選択肢がありませんので限られた情報を駆使しながら絞り込んでみてください。
第71回 末梢血液像の細胞同定を行なって下さい。
検査データと末梢血、骨髄像より考えられる疾患は何ですか。
【所見】
【15-20歳.男性】
主訴:両下肢の出血斑
WBC41,800/μL、RBC315万/μL、Hb9.3g/dL、Ht27.4%、PLT5.6万/μL、NCC25.0万/μL
PB-MG×1000
BM-MG×400
BM-MG×1000
BM-PO×1000
問題 1
(正解と解説)
末梢血にみられた類似細胞または鑑別細胞を提示しました。細胞鑑別に最も重要な核クロマチンはクロマチン網工とクロマチン量に着眼し、前者は繊細と粗荒、凝縮塊と凝集塊に、後者は染色性の度合いに着眼しました。
【正答】
(case A) 裸核の巨核球、 (case B) リンパ球、 (case C) 変性リンパ球
(case D) 異型リンパ球、 (case E) 異常リンパ球、 (case F) 異常リンパ球
【解説】
問題 2
15-20歳、男性の例。両下肢に多数の出血斑を認め来院され、血液検査で白血病が疑われ入院となりました。 入院時、出血傾向があり、肝脾腫やリンパ節腫大は認めませんでした。
【解説】
(PB-MG ×1000)
(BM-MG ×400)
(BM-MG ×1000)
(BM-P0 ×1000)
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