前 略
スリランカは南アジアのインド亜大陸の南東に位置し、1948年にイギリスからセイロンとして独立すると、1978年にスリランカに改称し、1983年から2009年まで内戦が続きましたが、内戦が終わると世界に散らばっていた優秀な人材が戻り、豊富な資源のもと驚異的な経済成長が始まりました。
主都はスリジャワルダナプラコッテであり、ジャワルダナ大統領の名前が使われているようです。
日本はスリランカの内戦時から支援し、内戦後は高速道路の設備や技術や資金の援助、日本企業も続々と進出し、現在では世界唯一の親日国だと言われています。勤勉さの国民性もあり職人が育ち、日本語の“整理・整頓・清掃・清潔・しつけ”の文字が日常生活に溶け込み、道路にはゴミひとつない清潔な町として発展してきました。
最近ではアメリカメデイアも取り上げるほど世界から注目を浴びている国です。
1996年、ジャワルダナ大統領は亡くなったそうですが、両国を見守りたいという思いで、右目の角膜をスリランカに、左目の角膜は日本人に送ってくれと遺言なされたそうです。戦後日本のターニングポイントがここにあったとは恥ずかしながら全く知りませんでした。
今年4月、知人がタイミングよくスリランカを旅行されましたので、頂いた画像の一部を紹介します。
歴史はつくられると言われますが振り返り真実を学ぶことの重大さを痛感しました。
(資料:TV東京:日経スペシャル未来世紀ジパング抜粋)
草々
形態マガジン号キャプテン 阿南 建一
スリランカ最古の都市アスラーダプラにあるイスルムニア寺院の涅槃像
首都コロンボのバイエリアは大使館や高級ホテルが並ぶ近代的なエリア
スリランカ紅茶の有名ブランド“Dilmah”のテイーラウンジ、数多くの紅茶が楽しめる
ブッダ(仏陀)の歯が納められていることで有名なキャンデイの仏歯寺は参拝客が多い聖地のひとつ
( Photo by Shinobu Inohata / Megumi kamaura.2016.4 )
細胞同定では、骨髄像における細胞同定に挑みます。
骨髄でみられる各種細胞を提示してみました。
類似した細胞については鑑別のポイントを考えてみて下さい。
症例では、検査データをヒントにして末梢血、骨髄像から考えられる血液疾患に挑んで下さい。
今回も選択肢がありませんので類似細胞や鑑別疾患を挙げながら考えてみて下さい。
骨髄の細胞同定を行なって下さい。
BM-MG×1000
BM-MG×1000
BM-MG×1000
BM-MG×1000
検査データと末梢血液像より考えられる疾患何ですか。
【所見】
【2歳.男性】
痙攣性の咳発作と嘔吐で来院する。微熱あり。
WBC50,860/μL、RBC476万/μL、Hb12.8g/dL、Ht43.8%、PLT38.5万/μL、CRP1.4mg/dL
PB-MG×1000
PB-MG×1000
PB-MG×1000
PB-MG×1000
問題 1
(正解と解説)
骨髄の類似細胞を提示しました。
【正解】
(case A) 1-多染性赤芽球、2-単球、3-桿状核球、4-分葉核球
(case B) 1-細網細胞、2-幼若好塩基球、3-単球
(case C) 1-造骨細胞、2-前骨髄球?、3-多染性赤芽球
(case D) 1-リンパ球、2-前赤芽球、3-単球
【解説】
問題 2
(正解と解説)
2歳男児で、痙攣性の咳発作で来院されました。咳は3週間ほど持続していました。白血球数の増加はリンパ球が優位で、形態は正常型を呈していました。微熱がみられ、CRPが1.4mg/dLとやや高値を示していました。
【正解】
百日咳菌による細菌感染症
【解説】
(PB-MG ×1000)
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