前 略
TV東京「未来世紀ジパング~知られざる親日国スリランカ!急成長‥その裏には?」(2014.1.13)の番組で、敗戦国の日本を救済したのはスリランカ民主社会主義共和国の大統領であったことを初めて知りました。皆さんはご存知だったでしょうか。この話は終戦後にさかのぼり、私が4歳の頃になります。
第二次世界大戦敗戦国日本は、アメリカで開催されたサンフランシスコ講和会議(1951年9月)に当時の首相吉田茂が出席し調印文書に署名したことで、日本が国際社会に復帰する第一歩となった瞬間でありました。
しかし、日本の構想とは裏腹に、本会議の主たるテーマは、「日本の戦後賠償と日本の国の形」であり、事前にアメリカが中心となり青写真が描かれ各国との調整の場でもありました。すなわち、戦勝国アメリカ、イギリス、ソ連、中国から作成された「日本分割占領案」によって日本は4分割されることになっていたそうです。それは北海道・東北がソ連に、関東・北信越がアメリカ、中国・九州・沖縄はイギリス、四国は中国に統治されるということでした。
本会議には実際に52カ国が参加しながら、アメリカ片寄りの進め方に、ソ連、チエコスロバキア、ポーランドは調印せず、中国、韓国はこの会議に招聘されていなかったと言われます。日本が今日、領土問題を抱えている3カ国とも会議の場で署名していないことは、今となって周辺国との確執を生む原因になっていることも考えられます。
さて、この講和会議で日本を統治する形で話が進んでいるなか、スリランカ(元セイロン)のジャワルダナ大統領(当時国務大臣)は戦勝国に対し日本を救済する演説をされたそうです。「我々は日本との永年にわたる関わり合いのなか、日本がアジア諸国民のなかで唯一自由であった頃、日本を保護者として仰ぎ日本に対して抱いた高い尊敬の念があります‥‥人は憎しみによって憎しみは越えられない、この世においては怨みに報いるに怨みをもってしたならば怨みの恩むことがない‥‥」。この演説によって戦勝国は日本占領に対する考えを一転し、日本の分割は免れ、国際社会に復帰する道筋がつくられたことになりました。今日の日本があるのはスリランカ大統領のおかげと言っても決して過言ではありません。ちなみに、この名言「憎しみは愛によって消える」はブッダの教えだったそうです。
To be continued !
(資料:TV東京:日経スペシャル未来世紀ジパング抜粋)
草々
形態マガジン号キャプテン 阿南 建一
細胞同定では、骨髄像における細胞同定に挑みます。
骨髄でみられる各種細胞を提示してみました。
類似した細胞については鑑別のポイントを考えてみてください。
症例では、検査データをヒントにして末梢血、骨髄像から考えられる血液疾患に挑んでください。
今回も選択肢がありませんので類似細胞や鑑別疾患を挙げながら考えてみてください。
骨髄像の細胞同定を行なってください。
BM-MG×1000
BM-MG×1000
BM-MG×1000
BM-MG×1000
検査データと末梢血・骨髄像より考えられる疾患は何ですか
【所見】
【10歳代.女性】
発熱、倦怠感にて来院され、末梢血にて異常細胞を認めたため精査のため入院されました。
WBC6,100/μL、RBC390万/μL、Hb11.4g/dL、Ht39.1%、PLT16.7万/μL
PB-MG:異常細胞3%、St-Seg70%、Ly24%, Mo3% BM-NCC6.4万/μL、Mgk12/μL
PB-MG×1000
BM-MG×1000
左:BM-PO×1000、右:BM-EST二重×1000
問題 1
(正解と解説)
骨髄の類似細胞を提示しました。
【正解】
(case A) 1-リンパ球、2-多染性赤芽球
(case B) 1-骨髄芽球、2-組織球
(case C) 1-多染性赤芽球、2-多染性赤芽球、3-正染性赤芽球、4-桿状核球
(case D) 1-桿状核球、2-単球、3-分葉核球
【解説】
問題 2
(正解と解説)
10歳代女性で、軽度の貧血、白血球数は6,100/μL、血小板数は16.7万/μLでした。骨髄の有核細胞は6.4万/μL でした。止血検査はPT40%、フイブリノゲン117mg/dL、FDP30μg/mL、D-ダイマー210ng/mLでした。
【正解】
急性前骨髄球性白血病(APL:M3)
【解説】
(PB-MG ×1000)
(BM-MG ×1000)
左:(BM-PO ×1000)
右:(BM-EST二重 ×1000)
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