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あの東日本大震災から1年が過ぎ、被災地では復興へと向かっているようですが、今回は「災害マニュアル」に登場した“三色旗作戦”をご紹介します。
東日本を襲ったマグニチュード9.0の大地震は、宮城県の北部の亘理(わたり)町に震度6強の大きな揺れと7m以上の津波で大きな被害をもたらしました。震災後、倒壊した家屋や瓦礫(がれき)の撤去作業を自衛隊員たちが行なう中、亘理町災害対策本部は、赤、黄、緑色の旗を所有者に表示してもらう “三色旗作戦”を展開しました。
この作戦で撤去作業が円滑に進み、環境省は初めての取り組みの中、家屋所有者の状況を確認できることとして高い評価がなされました。
亘理町では、住宅約3,000棟が全半壊し、政府は所有者の承諾なしに瓦礫の撤去を自治体が行なうことを認めていましたが、亘理町災害対策本部では「勝手に撤去するのは忍びない」と所有者の承諾なしの作業にふみきれないでいたようでした。ここに事務的な処理を進めようとする政府の考えと被災者に配慮した地方自治体との隔たりを感じました。
亘理町災害対策本部の取り組みは、所有者の意思確認がスムーズにできるように、建物や瓦礫を撤去する場合は「赤色の旗」、建物は残して瓦礫だけを撤去する場合は「黄色旗」、撤去作業を望まない場合は「緑色の旗」をそれぞれ表示してもらうことにしました。用意された旗は約6500本で、避難所などの被害者には約6100本が配布れたそうです。
この新しい試みは、今後の「災害対策マニュアル」に導入されるものと確信しております。
草々
形態マガジン号キャプテン 阿南 建一
三色旗の意味
建物・がれきの撤去が表示された赤い旗
(読売新聞.2011.4.6より)
今回は赤芽球の同定を行います。赤血球の分化・成熟過程は、前赤芽球→好塩基性赤芽球→多染性赤芽球→正染性赤芽球→網赤血球→赤血球です。これらの赤芽球の名称は細胞質の色調で命名されていることを覚えておきましょう。赤血球の分化・成熟の過程で細胞分裂能を有するのは多染性赤芽球までですが、それ以降は成熟するのみとなります。赤芽球は成熟の過程において核と細胞質にズレが発生することがあり、核の遅延現象(成熟乖離)と呼ばれています。成熟乖離現象で出現する赤芽球は巨赤芽球として同定することになり、上記の分化・成熟の過程をとり、巨赤血球へと成熟していきます。これは平均赤血球容積(MCV)を100fl以上に引き上げることになります。
CASE 1 - 5 における 1 ~ 5 の細胞同定を行ってください。
PB-MG.1000
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