前 略
今回私のもう一つの趣味である“美人画”について触れさせて頂きます。
平成17年10月27日から5日間福岡県甘木市で「形態と美のSymmetry」のタイトルで個展が開催されました。格好のよいタイトルですが、6名の検査技師の仲間たちと初めて個展を開いた時の苦心作です。絵画出展が3名、陶器出展が4名と全くの素人の集まりで企画されたものです。これは「臨床検査技師が絵画と陶器展示」として話題を呼び、西日本新聞にも掲載されました。私は独学で描いておりました美人画8点を出展して貴重な体験を味わうことができました。
美人画は約40年前(23歳頃)から描き始めたのですが、墨絵に始まり、次第に色付けをするようになりました。描き始めると一気に描くのですが、そうでない時は長~い休眠期に入ってしまいます。ところで肝腎の美人画モデルですがそっくり“物まね”といった感じで今野由恵画伯著を参考にさせて頂いております。
私は約30 年ほど血液形態検査に従事してきましたが、形態学の観察は“美人画”を描写する繊細なタッチとよく似た共通点をもっているように思えます。血液細胞はさまざまな染色法で色づけをして細胞の起源を形態診断しますが、“美人画”の描写もスケッチから始まり黒色を基本として描線を行い、装飾や着物に色づけをして全体を把握し、最後の仕上げに目元を描きます。
すなわち“観る”と“描く”は表裏一体であり、まさに「形態と美のSymmetry」だと思います。
草々
形態マガジン号キャプテン 阿南 建一
初めて墨絵で描いた女性画
(1970年.23歳頃)
始めて色づけをした美人画
(1999年.52歳頃)
今回は骨髄芽球から増殖・分裂能をもつ骨髄球までの同定を試みました。芽球は一般にN-C 比が高く、核網(クロマチン)は繊細で明瞭な核小体が特徴です。前骨髄球に分化すると、核は偏在で核網は顆粒状を呈して、細胞質には多少の好塩基性を呈し、そしてゴルジ野の発達が特徴です。
骨髄球になると、核は小さくなり、核網は粗鋼へ移行し、細胞質には二次顆粒が出現するようになります。病的芽球を同定し得るのはアウエル小体の存在になりますので、そのような疾患では標本全体を観察し、アウエル小体を見つることが重要になります。
それは、急性骨髄性白血病(AML)の診断につながるからです。これら三者の分化段階には移行型の細胞が出現しやすく、そのような場合は判定基準に基づき、同定した上で成熟傾向の要素を持っているようであれば成熟傾向へと分類した方が望ましいと思われます。
CASE 1-4における 1~ 5の細胞同定を行ってください。
BM-MG×1000
BM-MG×1000
BM-MG×1000
BM-MG×1000
(問題)
CASE 1-4における 1~5の細胞同定を行ってください。
(各設問の選択細胞)
1.骨髄芽球、2.前骨髄球、3.骨髄球、4.後骨髄球、5.単芽球、6.前単球
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