2011年3月から発信しました「マンスリー形態マガジン」は、お陰様で8月号を持って第100回を迎えることができました。この前身となる「電脳塾データベース」では、2006年10月から配信を始め、現在でも皆さまに数多く閲覧していただいております。おります。これらの企画は、小職とベックマン・コールターさんの構想が合体し、ベックマン・コールターさんのホームページ上でスタートしました。
第100回を迎える「マンスリー形態マガジン」ですが、現在は細胞同定と症例検討のコンテンツを掲げています。第1回からの内容は、細胞同定や細胞化学染色での判定など細胞の読解力の向上を目的に取り組んでいましたが、第37回あたりから現在のようなスタイルにいたしました。また、冒頭のエッセイは、毎回世相の話題を取り上げていますが、私にとって毎月頭を悩まされるものであります。皆さまもお気付きかもしれませんが、どうしても大好きな大河ドラマや地元の九州地区の話題が多くなっておりますことをご容赦ください(笑)。このような血液形態のデータベースは、数少なく、継続することに大きな意味がありますので、100回を迎えたことへの達成感を感じながら、これからも微力ですが継続していきたいと思います。尚、小職の発信内容や情報については、私見や私案を述べることもありますので、拝読をいただいた皆さまにとって必要とされます内容や情報をご利用いただければ幸いです。
令和の時代を迎え、現在、第100回を記念した新しい企画の準備を進めております。皆さまのご意見をいただきながら、ご満足いただけるようスタッフ一同が意気込んでおりますので、今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
形態マガジン号キャプテン 阿南 建一
今回は、細胞同定と症例検討を提示しました。
細胞編は、骨髄の赤芽球系を提示しました。正赤芽球を対照にして形態異常の捉え方に挑戦します。
症例編は、末梢血のリンパ球増加症を提示しました。反応性なのか腫瘍性なのか、その線引きと鑑別疾患には何があるのかを追究してみたいと思います。
骨髄の赤芽球の同定を行なって下さい。
PB-MG×1000
PB-MG×1000
PB-MG×1000
PB-MG×1000
末梢血のリンパ球増加症です。考えられる疾患は何でしょうか。
【所見】
A:小児. 主訴;急性気道感染、WBC45,600/μL、貧血なし・血小板数正常
B:成人. 主訴;発熱・リンパ節腫脹、WBC13,000/μL、貧血なし、血小板数正常
C:高齢. 主訴;脾腫、WBC15,200/μL、貧血、血小板減少
PB-MG×1000
問題 1
骨髄の赤芽球の同定を行なって下さい。
【解説】
BM-MG×1000
問題 2
【解説】
(PB-MG×1000)
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