赤血球中葉酸(研究用試薬)
葉酸:血液検査の勧め 通常の採血で簡単にできます
葉酸摂取の推奨について
厚労省は、「妊娠1カ月以上前から妊娠3ヶ月までの間に、1日0.4mg(400μg)の葉酸を摂取することによって神経管閉鎖障害の約70%の予防効果がみられる」とする情報の提供を妊娠可能な女性に行うよう勧告しています。胎児器官形成は妊娠4週には開始するため、妊娠可能な女性は日頃(妊娠の診断前)から葉酸を十分含んだバランスのよい栄養摂取が重要です。
米国をはじめとした80カ国以上で穀物への葉酸添加が義務付けられています。また、欧州ではサプリメントによる補充が積極的に行われています。
葉酸は血中濃度依存性に児の神経管閉鎖障害を予防します
葉酸の血中の濃度測定は、赤血球中が状態をより反映します
葉酸は、服用2時間後をピークに血清中から消失し始めます。
半減期は約6時間です。このため、血清中の葉酸濃度測定は服用時間による影響が大きくなる可能性があります。服用後の一 定時間に採血をすることは、日常臨床においては困難な場合が多くあります。
これに対して、赤血球中の葉酸濃度は赤血球が形成された時の状況を反映しており、安定した結果が得られます。
葉酸補充の開始後、徐々に赤血球中葉酸濃度は上昇し、8週間後には先天異常を防止できる濃度(906nmol/L)になります。
葉酸の血中の濃度測定は、赤血球中が状態をより反映します
- 一般女性
妊娠を計画している女性や妊娠の可能性のある女性は、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減させるため、妊娠の1カ月以上前から妊娠3カ月までの間、1日当たり通常の食事から摂取する以外に付加的に(推奨量 240μgにプラスして)400μgの摂取が望まれています。
- ハイリスク女性
神経管閉鎖障害(無脳児や二分脊椎など)の児を妊娠した既往のある女性や抗てんかん薬(バルプロ酸やカルバマゼピンなど)を服用している女性は、神経管閉鎖障害のある児を妊娠する可能性が一般女性より高くなります。このため葉酸4mg/日(フォリアミン1錠/日)を妊娠の1カ月以上前から妊娠3カ月の終わりまで服用することが推奨されています。以後は、授乳が終了するまで0.4mg/日の通常量の摂取がよいとされています。
「赤血球中葉酸測定用 溶血試薬」
試薬使用量 | 1mL / テスト |
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検体種/検体量 | 50μL / 全血(血液) |
試薬容量 | 100mL用 x 2 / 箱 |
溶血血液の取扱い | -70℃で30日間保存可能 |
製品番号/区分 | A14206 / 研究用試薬 |
※ 本ページに掲載されている情報は、医療関係者の方々を対象にしたものです。