2025年04月15日
ベックマン・コールター
密度勾配自動作製装置 OptiMATE Gradient Maker(オプティメイト グラジエント メーカー) 新発売
- プレスリリース
ベックマン・コールター株式会社(本社東京都 代表取締役:土屋 裕美)は、誰でも簡単に再現性の高い密度勾配遠心実験を可能にする「密度勾配自動作製装置 OptiMATE Gradient Maker」の国内販売を2025年4月15日より開始いたします。
今日、新規の医薬品開発のトレンドは、低分子医薬品などの従来型のモダリティから、再生医療、遺伝子治療、細胞治療などの新しいモダリティへ移行しつつあります。新規モダリティには、ウイルスベクターや細胞外小胞(EV)、そして脂質ナノ粒子(LNP)などの生体高分子、ナノ粒子が広く活用され、これらを高純度に精製できる密度勾配遠心法の利用ニーズが高まっております。密度勾配遠心法は、遠沈管内で遠心溶液を連続的または不連続に密度の異なる層を作製することにより、精製度の高い分離を行うための手法ですが、一方で通常の遠心分離に比べて、溶液の準備や密度勾配の作製など、煩雑で手間のかかる作業が必要でした。
密度勾配自動作製装置OptiMATE Gradient Makerは、これまでの手作業による複雑でエラーの起こりやすい作業を自動化することにより、誰でも簡単に密度勾配実験を実施し、研究開発に必要なウイルスベクターやEVなどの生体高分子サンプルの迅速な回収を実現することで、ワークフローが大幅改善され、生産性と一貫性を向上させることを目的に開発されました。
OptiMATE Gradient Makerは、密度勾配の作製、分注作業、チューブのシールなど、密度勾配遠心前のほぼすべての作業を自動化し、正確性を確保し、手動ピペッティングのリスクを排除します。ユーザー自身で自由に密度勾配作製プログラムを設定できるため、連続密度勾配やステップグラジエントなど、さまざまなアプリケーションに適用することが可能です。また、ウイルス精製などで使用される等密度遠心実験の場合は、事前に正確な密度勾配を作製できるため、遠心時間の大幅な短縮を実現します。ユーザーフレンドリーなインターフェースは、新人オペレーターでも1時間程度で操作を習得でき、密度勾配遠心実験のトレーニングにかかる数週間〜数か月の時間を劇的に短縮します。さらに、常温保存可能な高濃度の密度勾配溶液OptiMATE Cesium Chloride & Iodixanolを組み合わせることで、試薬粉末の秤量、溶解調製、滅菌作業が不要となり、より短時間で再現性の高い結果を導きます。CytoFLEX mosaicは、コンベンショナルとスペクトルモードを切り替えることができる2in1のフローサイトメーターであり、「必要に応じて」単純な解析から高度な解析まで、スペクトル機能を実装しながら実験のワークフローをカバーできます。
このOptiMATEシリーズで密度勾配を作製後、超遠心機Optimaシリーズと沈降経路長の短い垂直ロータを用いて遠心することで、さらに短時間で高分解能な遠心分離を実現し、精度の高い分離結果が得られます。
研究開発における生体高分子の高純度精製のニーズに対して、ベックマン・コールターは超遠心ポートフォリオを通じて、今後も研究者の皆様の大幅な研究ワークフロー改善と生産性向上に貢献します。
< OptiMATE Gradient Makerの特長 >
- 自動化された分注作業とチューブシール – ヒューマンエラーを大幅に削減し一貫性と再現性が向上
- 遠心前のリニアグラジエントの形成 – 遠心時間を大幅に短縮
- シンプルな操作パネルとメソッド作成 - 1時間程度のトレーニングで操作をマスター
- 省スペース – 本体サイズW47.2 × D29.8 × H46.0 cm。安全キャビネット内にも設置可能
- プレインストールメソッド - 簡便なメソッド選択と操作性を実現
- 高精度な密度勾配作製 - 密度勾配溶液OptiMATE Cesium Chloride & Iodixanolを併用することでより精度の高い分離を実現
製品名 | 希望小売価格(税別) | 発売日 |
密度勾配自動作製装置 OptiMATE Gradient Maker |
5,500,000円 | 2025年4月15日 |
密度勾配溶液 OptiMATE Cesium Chloride |
145,000円 | 発売済み |
密度勾配溶液 OptiMATE Iodixanol |
84,000円 | 発売済み |
フロア型超遠心機 Optima Xシリーズ |
9,500,000円〜 | 発売済み |
※OptiMATE Gradient Makerは別途、設置作業費がかかります。
製品詳細:https://www.beckman.jp/centrifuges/optimate-gradient-maker
以上
ベックマン・コールターについて
弊社は米国に本社を置き、世界各国でビジネスを展開するグローバルカンパニーです。
臨床検査分野、ライフサイエンス分野という2つの分野で事業を構成しており、世界をより健康な場所にするために11,000⼈を超える社員が日々業務に取り組み、幅広い製品・サービス・ソリューションをご提供しています。
臨床検査分野の製品は、血液などから必要な情報を得ることで患者を診断、経過観察するために、世界中の病院、医療関連施設の臨床検査技師の方々に利用していただいています。
ライフサイエンス分野の製品は、疾病や新しい治療方法の研究、複雑な生物学の問題を検討するために、バイオ関連企業、大学、専門学校などの研究者の方々に採用されており、また、粒子計測製品は製造業の皆様にも使われています。
【本件に関するお問合せ先】
報道関係の方: ベックマン・コールター株式会社 ダイアグノスティックス コマーシャルエクセレンス本部 石井 康子
Email:yishii@beckman.com
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