2023年02月07日
ベックマン・コールター ライフサイエンス
光合成微生物の培養を可能にするマイクロバイオリアクター
新機能「Light Array モジュール」 新発売
- プレスリリース
ベックマン・コールター株式会社(本社東京都 代表取締役:小林久子)は、マイクロバイオリアクター BioLector XTに搭載可能な新機能「Light Array モジュール」の国内販売を開始いたします。この新機能により、光合成微細藻類や光合成微生物の培養が可能になりました。
近年、バイオ燃料生産、環境バイオレメディエーションへの微細藻類利用は発展が著しく、バイオマス、食品、栄養補助食品および医薬品の原料としても藻類活用の研究が進められています。さらに、藻類の産業への利用は持続可能なバイオエコノミーの実現としても期待される一方で、商業化において、市場ニーズを満たし、かつ実現可能な生産プロセスを構築することには困難を伴うため、藻類利用研究のさらなる効率化が求められています。
今回発売するマイクロバイオリアクター BioLector XTの新機能「Light Array モジュール」は、光合成微生物の培養が可能な光照射モジュールです。16種の波長のLED光照射モジュールと、専用のフィルタモジュールを搭載することにより、最大3,500 μmol/m2/s(マイクロモルが1平方メートルあたり1秒間に到達する)の照射量と光束密度を実現しています。最大48のマイクロウェルでのパラレルな光合成培養と、バイオマス、クロロフィル濃度、pHなどの重要な培養パラメータのオンラインでの非侵襲的な測定が可能なため、培養中にサンプルを途中で取り出す必要なく、リアルタイムでデータを得ることができます。Light Array モジュールは、光合成微生物培養を最適化することで藻類研究をさらに加速させることができます。
特長
- 個別に制御可能な計16種類のLED搭載
- 複数のフィルタモジュールにより重要な光合成培養パラメータ(バイオマス濃度、クロロフィル含量、pH)を正確にモニタリング
- 最大48のマイクロウェルでのパラレルな光合成培養
新機能Light Array モジュールを用いた光照射培養例はこちらから:
https://www.beckman.jp/resources/reading-material/application-notes/phototrophic-cultivation-of-chlorella-vulgaris-biolector-xt-microbioreactor?utm_medium=referral&utm_source=beckmancoulter.co.jp&utm_campaign=mtjp-part-0207-biolector-xt-lam-launch-promotion-23-02--jp&utm_content=part_leadgen_top
マイクロバイオリアクター BioLector XTの製品詳細はこちらから:
https://www.beckman.jp/microbioreactor/biolector-xt?utm_medium=referral&utm_source=beckmancoulter.co.jp&utm_campaign=mtjp-part-0207-biolector-xt-lam-launch-promotion-23-02--jp&utm_content=part_leadgen_top
<BioLector XT マイクロバイオリアクター>
BioLector XTは、最大48ウェルの複数の微生物株を同時に培養し、生菌数、蛍光、pH、DOなどの培養パラメータをオンラインでモニタリングすることが可能なマイクロバイオリアクターです。嫌気培養やO2 1~100%の好気培養を実現し、様々な微生物のバイオプロセス研究にお使いいただけます。さらに、マイクロ流路を用いた流加培養やpH制御にも対応し、より複雑な培養プロセスの開発にも使用できます。「Light Array モジュール」はこのBioLector XTの機能をさらに拡張する、光合成微生物培養用モジュールです。
以上
ベックマン・コールターについて
弊社は米国に本社を置き、世界各国でビジネスを展開するグローバルカンパニーです。
臨床検査分野、ライフサイエンス分野という2つの分野で事業を構成しており、世界をより健康な場所にするために11,000⼈を超える社員が日々業務に取り組み、幅広い製品・サービス・ソリューションをご提供しています。
臨床検査分野の製品は、血液などから必要な情報を得ることで患者を診断、経過観察するために、世界中の病院、医療関連施設の臨床検査技師の方々に利用していただいています。
ライフサイエンス分野の製品は、疾病や新しい治療方法の研究、複雑な生物学の問題を検討するために、バイオ関連企業、大学、専門学校などの研究者の方々に採用されており、また、粒子計測製品は製造業の皆様にも使われています。
【本件に関するお問合せ先】
報道関係の方: ベックマン・コールター株式会社 コーポレート コミュニケーションズ 石井 康子
Email:yishii@beckman.com
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