2022年08月09日
ベックマン・コールター ライフサイエンス
さまざまなライブラリ調製キットに対応する、簡単で使いやすい
NGSライブラリ調製自動化システム Biomek NGeniuS 新発売
- プレスリリース
ベックマン・コールター株式会社(本社東京都 代表取締役:小林久子)は、NGSでの煩雑なサンプル調製を効率化する次世代型NGSライブラリ調製自動化システム “Biomek NGeniuS” の国内販売を開始いたします。
近年の次世代シーケンサーの普及は、そのアプリケーションの開発、発展とともに急速に進んでおり、従来のゲノムDNA配列の決定だけでなく、がん遺伝子などの特定遺伝子領域の多型検出による個人の病因遺伝子の検出や、遺伝子発現量の解析、病原ウイルスの変異同定や、基礎研究、応用研究、創薬、グリーンバイオ、医療診断など、幅広い領域で利用されています。その一方で、次世代シーケンサーのサンプル調製(ライブラリー調製)は煩雑で、熟練した実験者の長時間の作業が必要となり、運用における課題となっています。
今回販売するBiomek NGeniuSは、次世代シーケンサーのライブラリ調製の自動化システムです。最大24サンプルの同時処理に対応し、さらにクラウドベースで自動化プログラムをアップデートすることで、さまざまな最新のライブラリ調製キットに対応します。また、より簡単に、直感的に使用できるように、ライブラリ調製における多くのお客様から寄せられたニーズである4つのポイント、「ヒューマンエラーの低減」「セットアップの簡略化」「使いやすさ」「柔軟性」を充実させています。システムには内部の状況を監視するカメラや、バーコードリーダー、液面検知機能などを複数搭載し、配置した試薬やチップ、溶液の量などを自動で検出することができるため、取り違えなどを低減します。また使用するライブラリ調製キットに合わせ、セットアップに必要な手順が視覚的に表示されるため、作業の習熟度に関わらず着実に実験をスタートできるようサポートします。
Biomek NGeniuSは、NGSライブラリ調製を迅速かつ簡便化することで、ジェノミクス研究やその応用分野のさらなる発展に貢献いたします。
Biomek NGeniuSの特長
- 4~24サンプルのNGSライブラリ調製の自動化
- 内部監視カメラや試薬のバーコード管理、液面検知機能等により、ヒューマンエラーを低減
- クラウドベースのソフトウエアで、最新のライブラリ調製キットに順次対応
製品名 | 希望小売価格(税別) | 発売日 |
Biomek NGeniuSシステム※ (NGSライブラリ調製自動化システム) |
9,800,000円 | 2022年8月9日 |
※別途、設置作業費がかかります。Service Contract への加入が必須になります。
対応ライブラリ調製キット(2022年8月9日現在)
- Illumina DNA Prep
- Roche KAPA HyperPlus
- Roche KAPA HyperPrep
- NEB Ultra II RNA
- IDT xGen cfDNA & FFPE DNA Lib Prep Kit
- Agilent SureSelect XT Human All Exon v6※ ※開発中
その他、複数開発中。順次追加され、クラウドベースで配信されます。
以上
ベックマン・コールターについて
弊社は米国に本社を置き、世界各国でビジネスを展開するグローバルカンパニーです。
臨床検査分野、ライフサイエンス分野という2つの分野で事業を構成しており、世界をより健康な場所にするために11,000⼈を超える社員が日々業務に取り組み、幅広い製品・サービス・ソリューションをご提供しています。
臨床検査分野の製品は、血液などから必要な情報を得ることで患者を診断、経過観察するために、世界中の病院、医療関連施設の臨床検査技師の方々に利用していただいています。
ライフサイエンス分野の製品は、疾病や新しい治療方法の研究、複雑な生物学の問題を検討するために、バイオ関連企業、大学、専門学校などの研究者の方々に採用されており、また、粒子計測製品は製造業の皆様にも使われています。
【本件に関するお問合せ先】
報道関係の方: ベックマン・コールター株式会社 コーポレート コミュニケーションズ 石井 康子
Email:yishii@beckman.com
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