2022年07月01日
ベックマン・コールター ライフサイエンス
自動サンプル調整システム CellMek SPS(セルメック エスピーエス) 新発売
~ フローサイトメトリー検査の前処理を完全自動化 ~
- プレスリリース
ベックマン・コールター株式会社(本社東京都 代表取締役:小林久子)は、自動サンプル調整システム CellMek SPSの国内販売を2022年7月1日より開始いたします。
昨今、働き方改革やコスト削減などの観点から、さまざまな業務において省力化が求められています。これは臨床検査にも当てはまり、特にフローサイトメトリー(FCM)検査は工程数も多く、かつ煩雑であるため省力化を要望される先生方が多いのが現状です。ベックマン・コールターでは、フローサイトメトリー検査の前処理作業やデータ管理などによる作業負担を軽減しワークフローを最適化するべく、自動サンプル調整システム CellMek SPSを開発しました。
CellMek SPSは、検体をセットしてからFCM検査にそのまま使えるサンプルの調製までのワークフローを自動で行うシステムです。ユーザーによるマニュアル操作を必要とせず、細胞洗浄、赤血球溶解、抗体染色までを完全自動で行います。
検体はチューブ専用のカセットでシステムにセットします。カセットは連続で導入することが可能で、ロッキングとキャップの穴あけはシステムが自動で行うため、検体チューブのキャップを手で開ける必要はありません。サンプル調製が終了したら、チューブの入った回収用カルーセルをフローサイトメーターに移動して解析します。次の検体を調製中でも、いつでも回収用カルーセルを取り外し、調製の済んだサンプルセットから先に解析を始めることができます。
本システムは、パネルデザイン用ソフトウエア Panel Designerを使用して、プロトコルの設計、溶血剤添加、洗浄ステップ、分注量などの様々なオプションの設定を行います。メソッドの設計が完了すると、手動またはLISテストオーダーで、検体IDと調製プロトコルを紐付けることができます。
システム内にスピン洗浄チャンバーを搭載し、検体の溶解、染色、洗浄を自動化、また冷蔵機能付きの53ポジション液体抗体用カルーセルを搭載し、システム内で試薬を保管できます。また、液体抗体試薬だけでなく、カートリッジ式ドライ抗体試薬 DURACartridgeを最大12カートリッジ同時に処理できます。試薬はすべてバーコード管理し、自動追跡して完全な監査トレイルを記録するため、在庫管理の手間を削減します。
この自動サンプル調整システム CellMek SPSを導入することで、検査技師の皆様は単調な作業から解放され、付加価値を生む業務に専念することができ、検査室運営の効率改善を実現します。
特長
カスタマイズの柔軟性
- パネルデザイン用ソフトウエアPanel Designerによる簡単なプロトコル設計
- 溶血処理、洗浄ステップ、分注量など、多様なオプション設定
- アプリケーションごとのバッチ処理が不要なスケジューリング機能
各工程の待ち時間を短縮
- システム内に設置された洗浄機能で洗浄ステップのカスタマイズが可能
- ロッキングとキャップの穴あけはシステムが自動で行うため、手で検体チューブのキャップを開ける手順が不要で、感染対策にも寄与
ワークフローを最適化
- チューブ専用のカセットからシステムへの連続セット/回収
- 並列処理によるスケジューリングとサンプルスループットの最適化
- システムが次の検体を調製中でも、回収用カルーセルを任意のタイミングで回収可能
追跡可能な在庫管理
- 冷蔵機能付きの53ポジションの抗体用カルーセルにより、抗体をシステム内で保管可能
- 革新的なドライ試薬の新形態であるDURACartridgeを最大12本同時処理可能
- 全ての試薬と消耗品はバーコード管理され、完全な監査トレイルで自動追跡
製品名 | 希望小売価格(税別) | 発売日 |
自動サンプル調整システム CellMek SPS* | 2,000万円~ | 2022年7月1日 |
*別途、設置作業費がかかります。
製品詳細:https://bit.ly/cellmek-sps
以上
ベックマン・コールターについて
弊社は米国に本社を置き、世界各国でビジネスを展開するグローバルカンパニーです。
臨床検査分野、ライフサイエンス分野という2つの分野で事業を構成しており、世界をより健康な場所にするために11,000⼈を超える社員が日々業務に取り組み、幅広い製品・サービス・ソリューションをご提供しています。
臨床検査分野の製品は、血液などから必要な情報を得ることで患者を診断、経過観察するために、世界中の病院、医療関連施設の臨床検査技師の方々に利用していただいています。
ライフサイエンス分野の製品は、疾病や新しい治療方法の研究、複雑な生物学の問題を検討するために、バイオ関連企業、大学、専門学校などの研究者の方々に採用されており、また、粒子計測製品は製造業の皆様にも使われています。
【本件に関するお問合せ先】
報道関係の方: ベックマン・コールター株式会社 コーポレート コミュニケーションズ 石井 康子
Email:yishii@beckman.com
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