2021年08月16日
京都大学との共同研究により、
自動分注ワークステーション Biomek i5、Biomek 4000とプール検査法を用いた新型コロナウイルスの⾃動遺伝⼦検査のソリューションを共同開発
- プレスリリース
ベックマン・コールター株式会社(本社東京都 代表取締役:小林久子)は、国立大学法人京都大学 ⻑尾美紀 医学研究科教授、松村康史 同准教授、⼭本正樹 医学部附属病院講師、野⼝太郎 同助教らの研究グループが自動分注ワークステーション Biomek i5、Biomek 4000によるプール検査法を用いた新型コロナウイルスの自動遺伝子検査のソリューションを共同開発したことをご案内いたします。
多検体処理を効率的に行う手法として、検体を混合し、複数サンプルを一度に検査するプール検査法が用いられますが、都度変わるプーリング数、サンプル数を任意に行える検査システムの開発が求められていました。
長尾教授らのグループは、弊社の自動分注装置 Biomek 4000、Biomek i5を組み合わせたプール検査システムを開発し、6000以上の臨床検体を用い実証試験を行いました。
京都大学プレスリリース(https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-07-15-1)において以下の通り実証実験の結果が発表されております。
Biomekシステムは、研究⽤の汎⽤装置ですがPCR装置と接続し、国⽴感染症研究所の試薬を⽤いることで94検体を約2.5時間で同時処理可能です。ベックマン・コールター株式会社と共同でバーコード管理とプール化、その後全⾃動PCRを⾏うプログラム等を開発しました。これにより、任意の検体数での⾃動プール検査が可能です。基礎性能試験の結果、最適プール数は4であり、376検体を約4時間で処理可能でした。
弊社は、国立大学法人京都大学と「⾃動分注装置 Biomek 4000を⽤いたサンプルプーリング法の開発」について共同研究を行っております。
<自動分注ワークステーション Biomekの特長>
- 既存のプロセスの自動化や迅速なワークフローの変更を容易に実施可能
- データトラッキングやLIMS接続機能を備えたアイコンベースのソフトウエアを搭載
- ユーザーインターフェイスをカスタマイズし、任意のパラメータを実行時に選択可能
- 外部プログラムと接続し、統合システムを構築可能
<Biomek 4000>
- 最大デッキ数12ポジション
- 分注レンジは1~1,000 µL(分注ツールにより異なる)
- インターチェンジブルな分注、グリッパーツール
<Biomek i5>
- 25通りのデッキポジション
- 分注レンジは0.5~1,000 µL(マルチチャンネル)、または0.5~5,000 µL(Span8分注ポッド)
- グリッパーツールを備えた分注器、マルチチャンネル(96または384ウェル用)シングルヘッドまたはSpan8分注ポッド
以上
ベックマン・コールターについて
弊社は米国に本社を置き、世界各国でビジネスを展開するグローバルカンパニーです。
臨床検査分野、ライフサイエンス分野という2つの分野で事業を構成しており、世界をより健康な場所にするために11,000⼈を超える社員が日々業務に取り組み、幅広い製品・サービス・ソリューションをご提供しています。
臨床検査分野の製品は、血液などから必要な情報を得ることで患者を診断、経過観察するために、世界中の病院、医療関連施設の臨床検査技師の方々に利用していただいています。
ライフサイエンス分野の製品は、疾病や新しい治療方法の研究、複雑な生物学の問題を検討するために、バイオ関連企業、大学、専門学校などの研究者の方々に採用されており、また、粒子計測製品は製造業の皆様にも使われています。
【本件に関するお問合せ先】
報道関係の方: ベックマン・コールター株式会社 コーポレート コミュニケーションズ 石井 康子
Email:yishii@beckman.com
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