2017年06月09日
分析用超遠心システム Optima AUC 新発売 ~ 使い勝手と光学系を一新した、より正確で、より再現性の高い、より簡便な 分析用超遠心システム ~
- プレスリリース
ベックマン・コールター株式会社(本社東京都 代表取締役:千葉明広)は、分析用超遠心システム Optima AUCを2017年4月1日に発売いたしました。第17回 日本蛋白質科学会年会(2017年6月20-22日)にて本邦初公開いたします。
分析用超遠心システム(Analytical ultracentrifuge: AUC)とは、遠心力を利用し溶液中の粒子を沈降させ、その全体の挙動を独自の光学系にてスキャン測定する分析機器です。溶質粒子の沈降の仕方から、その分子量・サイズ・形状・多分散性を決定することができ、また担体を必要としない自然な状態での粒子間の相互作用も解析できます。
Optima AUCは最新の分析用超遠心システムであり、タンパク質やナノ粒子研究に必須の分析装置の一つです。
流体力学と熱力学から導き出される実験結果の精度と正確さにおいて、匹敵する技術は他にはありません。1
特徴
- ぺプチド・ポリマー・金属ナノ粒子・リポソーム・その他ノンバイオ材料などの多彩な粒子の特徴解析に最適
- 15インチのタッチスクリーンにより、操作性が大幅に向上
- リモートでのデータ出力機能により、居室のご自身のPCへデータを保存可能
- 光学系はロータチャンバーの外側に収納されており、ツマミを回すだけで簡単にセッティングが完了
- 迅速なスキャンと波長再現性の改善により、多波長分析が可能
利点
- 非破壊分析で、サンプル回収が可能
- マトリックスフリー
- 最小限の溶媒制約
- 標準サンプルが不要
アプリケーション例
- ウイルスベクター開発
- 治療用遺伝子を導入したウイルスベクターの性状解析が可能です。アデノウイルスベクター等
研究開発者にとって、Optima AUCは強力なツールとなります。
- 治療用遺伝子を導入したウイルスベクターの性状解析が可能です。アデノウイルスベクター等
- タンパク質の性状解析
- AUCはタンパク質を溶液の状態のままで、分子量測定や純度検定が可能なゴールドスタンダードです。さらに、溶液中でのタンパク質のコンホメーション変化、均質性、形態に関する情報を得ることができます。
- 医薬品の特性評価
- AUCは、抗体医薬品(ADCs)やナノ粒子と低分子医薬品の複合体の特性評価において、日常的に使用されています。
製品名 | 希望小売価格(税別) | 発売日 |
---|---|---|
分析用超遠心システム Optima AUC | 3,100万円~ | 2017年 4月1日 |
本製品は研究用です。
1.Cole JL, Lary JW, Moody T, et al. Analytical Ultracentrifugation: Sedimentation Velocity and Sedimentation Equilibrium. Methods Cell Biol 2008;84:143-79.
ベックマン・コールターについて
ベックマン・コールター(Beckman Coulter, Inc.)は米国カリフォルニア州を本拠地とし、バイオメディカル関連製品の開発・製造・販売・技術サービスを、日本(ベックマン・コールター株式会社)を含め130カ国以上で展開しているグローバル企業です。25万台を超えるベックマン・コールター製品が世界中の研究機関・医療機関で利用されており、科学技術発展及び患者さまの健康増進に貢献しています。
【本件に関するお問合せ先】
○報道関係の方: ベックマン・コールター株式会社 コーポレート コミュニケーションズ 三澤 理一
電話:03-5530-8508 Email:rmisawa@beckman.com