2019年09月19日

「ヘマトロジー講演会 in Nagoya 2019」報告ページを掲載しました。

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ヘマトロジー講演会in Nagoya を、8月12日 名古屋駅周辺のミッドランドホールで開催しました。
第一部講演では、常名政弘先生から日常検査において遭遇する血液疾患において、末梢血標本における鑑別のポイントや検査データ所見やスキャッタープロットの有用性についてわかりやすいご講演をいただきました。また、特別講演の阿南建一先生は、形態診断における新しい手法である形態学の目視録について、細胞鑑別の着眼点やそれらを用いた形態学的診断法について大変有意義なご講演をいただきました。
満員の会場では、講師の先生方とさまざまなディスカッションが行われ、満足度の高い講演会となりました。ご参加いただいた皆様と講師ならびに座長の先生方に厚くお礼申し上げます。来年も同様な講演会の企画、開催を予定していますのでどうぞご期待ください。

ヘマトロジー講演会 in Nagoya 2019
【日      時】 2019 年 8 月12日(月・休)13:30~17:00(受付開始 13:00)
【会      場】 ミッドランドスクエア5F ミッドランドホール  MAP
名古屋市中村区名駅四丁目7番1号
【主      催】 ベックマン・コールター株式会社
【お申し込み】

満員御礼  お申し込み受付は終了致しました。ありがとうございました。

【お問合わせ先】 TEL : 0120-566-730 / 03-6745-4704
E-mail : bckkcas@beckman.com
【お知らせ】

昨年(ヘマトロジー講演会 in Nagoya 2018)の様子はこちら!

プログラム

【講演】

 

第一部 

『今から出来る,形態からわかる血液疾患の鑑別のポイント!』

【 演 者 】
常名 政弘 先生(東京大学医学部附属病院 検査部)


(サマリー)
血液疾患は問診から始まり臨床検査では血算、凝固検査や生化学検査などの自動分析装置の結果のほかに末梢血液の形態観察が行われ診断される。特に白血病に関しては、さらに骨髄の形態観察や細胞表面マーカー検査、遺伝子・染色体検査などの検査が必要である。日常検査において我々臨床検査技師は、依頼のあった項目の検査をするだけでなく、自動分析装置の結果や細胞形態の特徴を把握して診断に導くための検査のアドバイスを臨床にすることも大切である。現在の白血病の診断は細胞表面マーカー検査、遺伝子・染色体検査の結果により最終的に診断されることが多い。一方で,白血病やその他の血液疾患の一部には細胞形態を詳細に観察することにより早期診断へ導くための特徴がある。それらを理解して、自分の力量として習得することも我々,血液検査技師としての務めと考える。具体的には,末梢血液像にファゴット細胞が見られた場合には急性前骨髄性白血病、球状赤血球が見られ血小板減少を伴っていた場合にはEVANS症候群などがあげられる。
本セミナーでは、日常検査で誰にでも、今からできる、形態からわかる血液疾患の鑑別のポイントを初心者向けに紹介する。


特別講演 

『形態診断の秘策 ~光顕的手法の目視録に迫る~』

【 演 者 】
阿南 建一 先生 (福岡大学医学部腫瘍血液感染症内科学)


(サマリー)
日常診療において、血球計数装置の機器分類と並行して実施される光顕的手法による目視法分類は、血液疾患を診断するためには不可欠である。目視法分類では、機器分類で検出が難しいとされる少数比率細胞や異常細胞の判定を肉眼的な観察力を持って行うが、それには高度な洞察力や技量が問われる。また、これらは、従来から一定の鑑別基準によって形態診断に臨んでいるが、その奥に潜む隠れた形態情報には計り知れない多くの情報が存在している。
本セミナーでは、それらの情報を集積して解明することを“目視録”と題し、光顕的診断の更なる可能性について解説を行う予定である。

【機器展示会】 UniCel DxH 900シリーズ コールターセルラーアナリシスシステム
血球計数装置 DxH 900、血液塗抹標本作製装置 DxH SMSⅡ


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