2019年09月17日

「Apostle MiniMax™ High Efficiency cfDNA Isolation Kit」 を新発売

  • プレスリリース

 ベックマン・コールター株式会社(本社東京都 代表取締役 小林久子)は、血漿、血清、尿などのリキッドバイオプシー検体からのセルフリーDNA(cfDNA)抽出・精製用キット”Apostle MiniMax™ High Efficiency cfDNA Isolation Kit”の国内販売を2019年9月24日より開始いたします。
 Apostle, Inc.は米国シリコンバレーに本社を置く、リキッドバイオプシー検体から高品質のcfDNAを精製する、独自の優れた技術を投入したキット製品の開発および製造を行う企業です。2019年2月にBeckman Coulter, Inc.が、Apostle MiniMax™ High Efficiency cfDNA Isolation Kitを全世界で独占販売する契約を締結し、今回の国内販売開始に至りました。
 リキッドバイオプシーとは、外科的手段により腫瘍組織などを採取する従来の侵襲的なバイオプシー(生検)に代わり、非侵襲的に取得可能な血漿、血清、尿などを使って診断や治療方針の決定を行う、近年注目されている検体です。リキッドバイオプシー検体には細胞から遊離したDNA断片が僅かに含まれており、これをcfDNA(セルフリーDNA)と呼んでいます。がん患者のcfDNAにはがん部位由来のゲノム断片が、妊婦のcfDNAには胎児由来のゲノム断片がそれぞれ含まれており、これらのcfDNAを抽出し、PCRや次世代シーケンサーで解析することにより、がんの診断や胎児の出生前診断を行うことが可能となりつつあります。このような背景から、リキッドバイオプシー検体から高効率、高精製度のcfDNAを抽出・精製する重要性が、ますます高まっています。
 Apostle MiniMax™ High Efficiency cfDNA Isolation Kitは、最大5 mLのリキッドバイオプシー検体から高収量かつ高品質なcfDNAを抽出・精製することが可能です。高い収量を維持しつつPCR阻害物質を除去精製し、qPCRなどのアプリケーションで使用できることが実証されています。また、ハイスループット自動精製に適した磁性ビーズ式を採用しており、精製プロセスを自動処理することも可能です。精製プロセスの自動化はコホート研究など多数のサンプルを解析する実験に最適であり、がんや新生児診断研究におけるcfDNA情報の取得の効率化およびデータの高品質化が期待できます。

特 長

  • リキッドバイオプシー検体5 mLまでの大容量検体から、cfDNAを高収量で抽出
  • qPCR解析に求められる品質に対応する高精製度
  • 磁性ビーズ式精製の採用により、自動サンプル処理による大量サンプル処理にも対応
製品名 サイズ 希望小売価格(税別)
Apostle MiniMax™ High Efficiency
cfDNA Isolation Kit
1 mL × 10 Preps 15,000円
1 mL × 50 Preps 55,000円
5 mL × 50 Preps 105,000円

Apostle MiniMax™ High Efficiency cfDNA Isolation Kit
Apostle MiniMax™ High Efficiency cfDNA Isolation Kit

製品詳細:https://www.beckman.jp/reagents/genomic/dna-isolation/from-plasma

以上


ベックマン・コールターについて

ベックマン・コールター社(Beckman Coulter, Inc.)は米国カリフォルニア州を本拠地とし、バイオメディカル関連製品の開発・製造・販売・技術サービスを、日本(ベックマン・コールター株式会社)を含め130カ国以上で展開しているグローバル企業です。25万台を超えるベックマン・コールター製品が世界中の研究機関・医療機関で利用されており、科学技術発展及び患者さまの健康増進に貢献しています。

【本件に関するお問合せ先】

○報道関係の方:  ベックマン・コールター株式会社 コーポレート コミュニケーションズ 石井 康子
電話:03-5530-8507  Email:yishii@beckman.com