2019年05月15日
「第20回 日本検査血液学会学術集会(JSLH)」詳細ページを掲載しました。
- その他
【第20回 日本検査血液学会学術集会(JSLH) イブニングセミナー1】 | |
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【日 時】 | 2019年7月6日(土) 16:40~17:30 |
【会 場】 | 天理大学 杣之内キャンパス 四号棟4 階44A(第7会場) MAP |
【共 催】 | 第20回日本検査血液学会学術集会/ベックマン・コールター株式会社 |
【演 題】 | 「形態のエキスパートを目指して」 “骨髄像の見方の基本、症例を通じたアプローチの方法” |
【座 長】 | 土屋 逹行 先生(けいゆう病院 臨床検査科) |
【演 者】 | 安藤 秀実 先生(日本大学病院 臨床検査部) 後藤 文彦 先生(NTT東日本関東病院 臨床検査部) 常名 政弘 先生(東京大学医学部附属病院 検査部) |
【要 旨】 |
悪性血液疾患のWHO分類は、2017年に再々改訂された。WHO分類の基本は、血球形態より腫瘍性増殖している血液細胞の細胞起源と分化・成熟過程とに基づいた分類が主になっている。そのため、遺伝子変異や染色体分析、さらには細胞表面マーカーの所見が分類に必要のため、非常に複雑で病型間の変異の重複も多い。重複の多い理由は、腫瘍性増殖は多数の遺伝子変異が複雑に絡み合った結果発生するからである。何回も改訂されるのは、新たな知見が得られる度に改訂しなくてはいけないからである。しかし分類に際し、それらの最新所見をすぐに得られる施設は非常に少数である。検査血液学会に参加されている方々の大多数の施設では、急性白血病を初めとする血液疾患の診断は血液像と骨髄像など血液形態検査によって行われることがほとんどでしょう。そのため急性白血病などは、末梢血液像、骨髄像検査のみで診断し、治療を開始し、細胞表面マーカー、染色体、遺伝子検査などの結果がそろった時点でWHO分類を行っている施設が多数を占めるのが現状です。このようなことから現在では、細胞表面マーカー、染色体分析、遺伝子変異などの知識を十分持った上で、骨髄像検査による血液形態所見から急性白血病やMDSなどの診断をすることの重要性はさらに増してきています。 |