2018年10月18日

「ヘマトロジー講演会 in Nagoya 2018」報告ページを掲載しました。

  • その他

ヘマトロジー講演会in Nagoyaは、9月22日ミッドランドホールで開催されました。
第一部講演では、常名政弘先生から『今からわかる、血液検査結果の見方・考え方・アプローチの方法』について血球計数におけるさまざまな測定情報や生化学・免疫検査などの検査結果を交えて、診断に至るまでのアプローチについてさまざまな症例を提示していただきながら参加型のご講演をいただきました。
また、特別講演の阿南建一先生は、血液形態診断の秘策『光顕的手法の舞台裏に迫る』と題して、鏡検時の血液形態の診断において、細胞像に影響を与える因子や要因について大変わかりやすいご講演をいただきました。
講演会場からは、日常業務の中で身近な疑問や質問が多く寄せられ、大変有意義な講演会として閉会することができました。ご参加いただいた皆様、ご講演いただいた先生方に厚くお礼申し上げます。来年も同様な講演会の企画、開催を予定していますのでご期待ください。

ヘマトロジー講演会 in Nagoya 2018
【日      時】 2018 年 9 月22日(土)13:30~17:00(受付開始 13:00)
【会      場】 ミッドランドスクエア5F ミッドランドホール  MAP
名古屋市中村区名駅四丁目7番1号
【主      催】 ベックマン・コールター株式会社
【お申し込み】

満員御礼  お申し込み受付は終了致しました。ありがとうございました。

【申込締切日】

2018年9月20日(木) 

【お問合わせ先】 TEL : 0120-566-730 / 03-6745-4704
E-mail : bckkcas@beckman.com
【お知らせ】

昨年(ヘマトロジー講演会 in Nagoya 2017)の様子はこちら!

プログラム

【講演】

 

第一部 

『今からわかる、血液検査結果の見方・考え方・アプローチの方法』

【 演 者 】
常名 政弘 先生 (東京大学医学部附属病院 検査部)


(サマリー)
臨床検査は用手法の時代から自動化が進み、血球検査の分野においても自動血球計数器の進歩は目覚ましいものがある。 印象的には、採血後の血液検体を投入し、スタートボタンを押すだけで測定結果を見ることができるといっても過言ではない。 しかし、それらの結果は、必ずしもすべてが正確な結果であるとは限らない。採血困難であったり、正しく採血されても採血管の中での問題、更には血球検査の誤差要因により、誤った結果が出力されることも少なくない。日常の検査でそれらに遭遇した時は原因を追究し、場合によっては採血方法や測定方法を変更して正しい検査結果を報告する必要がある。一方で我々臨床検査技師は、血液検査を報告するうえで臨床の現場に迅速な結果報告が必要な症例に遭遇する。代表的な疾患には、急性白血病や血栓性微小血管障害症などがある。これらを素早く報告するためには、自動血球計数器から出力される結果と血液塗抹標本を作製して破砕赤血球や異常細胞の有無の確認や生化学・免疫検査などの結果を正しく解釈することが重要である。
本セミナーでは、日常検査でよく遭遇する症例をあげ、血液検査結果の見方・ 考え方・アプローチ方法を紹介する。


特別講演 

血液形態診断の秘策『 光顕的手法の舞台裏に迫る』

【 演 者 】
阿南 建一 先生 (福岡大学医学部 腫瘍血液感染症内科学)


(サマリー)
血液形態検査における目視法による光顕的診断は、一般的には標準化された細胞鑑別法に基づいて、末梢血液像や骨髄像の分類が行われている。顕微鏡下に現れている細胞群におけるさまざまな形態像は、分化、成熟に至る因子や薬剤、治療などの影響から形成されている。光顕的診断を行うにあたり、各症例においては、これらの要因が細胞形成の根底にあることを認識し、理解しなければならない。これにより形態学的診断は、正確な診断情報として、その利用価値は向上すると思われる。
本セミナーでは、光顕的診断に潜むさまざまな事例について解説を行いたい。



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