2018年06月29日
「第58回日本臨床化学会年次学術集会」詳細ページを掲載しました。
- その他
【第58回日本臨床化学会年次学術集会 ランチョンセミナー4 】 | |
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【日 時】 | 2018年8月24日(金)12:30 ~13:20 |
【会 場】 | 名古屋国際会議場 MAP 第4会場(2号館3階 会議室 232・233) |
【共 催】 | 第58回日本臨床化学会年次学術集会 / ベックマン・コールター株式会社 |
【演 題】 | 基準範囲設定の調和化:世界と日本の現状 |
【座 長】 | 康 東天 先生(九州大学大学院医学研究院 臨床検査医学分野 教授) |
【演 者】 | 市原 清志 先生(山口大学大学院 医学系研究科 保健学専攻 生体情報検査学 名誉教授) |
【整 理 券】 | ランチョンセミナーは整理券制です。 |
【要 旨】 |
主要な臨床検査は国際的に標準化されたが、基準範囲(RI)は病院毎に異なる。原因は(1)適切な健常対象者の選別の困難さ、(2)基準範囲計算法の相違、(3)不十分なデータ数での設定、などの事情による。2005年IFCCに基準範囲判断値委員会(C-RIDL)が設置され、その任務として(1)RIの概念と設定過程・統計手法の再評価、(2)データ数確保に必要な多施設共同調査プロトコールの策定、(3)RIに影響する性・年齢・人種差等の分析、(4)RI設定値の標準化対応、等が掲げられた。C-RIDLはその活動の一つとして、2009年にIFCC血漿蛋白委員会と共同で、主要72検査を対象に東南アジアRI調査を実施した。基本方針は、健常者の2次除外基準の明確化、標準化対応検査ではその正確度を確認しRIの共用化を図ることであった。その際、分析誤差の影響を排除すべく全試料を東京で一括測定した。その結果、炎症マーカや脂質等1/3の検査で地域・人種差を認め、全検査のRI共用化は困難と判明した。 |