2016年08月10日

「ヘマトロジー講演会 in Sendai 2016」報告ページを掲載いたしました

  • その他

ヘマトロジー講演会in Sendaiは、夏休み前の、暑さが一段落した土曜日に開催されました。
常名先生からは、フローサイトメトリー検査の解析結果を用いた病型分類について、症例を用いてわかりやすく解説していただき、阿南先生からは、細胞化学染色を用いた細胞形態診断について、所見の見方や判定についてわかりやすく講演していただきました。
参加された皆様は、呈示されたスライドを眺めながら熱心にメモを取られており、また多くの質疑もいただき、盛況な講演会となりました。ご講演いただいた先生方とご参加いただいた皆様にお礼申し上げます。来年も有意義なテーマで満足いただける講演会を予定していますので、どうぞご期待ください。


ヘマトロジー講演会 in Sendai 2016
【日      時】 2016年7月16日(土)14:00~17:30(13:30受付開始)
【会      場】 仙台ガーデンパレス2F「鳳凰」  MAP
〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡四丁目1番5号
【お問合わせ先】 TEL : 0120-566-730 / 03-6745-4704
E-mail : bckkcas@beckman.com
【お申し込み
   締切日】
2016年7月8日(金)
定員になり次第締め切る場合があります。
【お申し込み】 満員御礼  お申し込み受付は終了致しました。ありがとうございました。
【お知らせ】

昨年(ヘマトロジー講演会 in Sendai 2015)の様子はこちら!

内容紹介

【講演】

 

第1部

『今から判る血液検査道シリーズ -フローサイトメトリーの見方・考え方-』

【 演 者 】
常名 政弘 先生(東京大学医学部附属病院 検査部)


<常名先生のメッセージ>
血液疾患、特に白血病は、自動血球分析装置によるスクリーニングや生化学検査などの検査値により発見されることが多い。さらに血球疾患の診断には、末梢血液や骨髄塗抹標本の普通染色および細胞化学染色による形態学的検査が現在でも用いられている。一方、白血病は、病態の進行が早い場合があり、適切な治療を早期に行う必要があるため、病型分類を正確かつ迅速にすることが重要である。病型分類に必須の細胞の判定においては、ペルオキシダーゼ反応が重要であるが、ペルオキシダーゼ反応陰性の場合には、形態的所見では、血球系統の鑑別が困難なことが多い。このような場合に、正確な病型分類を行うためにはフローサイトメトリー(FCM)による、細胞表面形質の解析が有用である。本セミナーでは、FCMの解析結果を用いた病型分類を、具体症例をあげ初心者向けに解説する。


特別講演    

『血液形態診断を裏付ける細胞化学的所見の根底を探る』

【 演 者 】
阿南 建一 先生(福岡大学医学部 腫瘍血液感染症内科学)


<阿南先生のメッセージ>
多岐にわたる血液疾患の診断における細胞化学染色の役割は大きく、光顕的診断の80%以上を占めていると言っても過言ではありません。細胞化学染色はどこの施設でも実施することが可能であり、FAB分類が国際的分類法として普及した理由はここにあると思われます。なかでも、ペルオキシダーゼ染色、エステラーゼ染色、アルカリホスファターゼ染色、鉄染色、PAS染色は血液疾患の診断に不可欠であり、日常血液検査室で取り組んでいる染色法です。これらの結果については、どの細胞に適応し、どのような反応を呈し、いかに判定を行うかを成書に基づいて行いますが、施設間ではバラツキがみられるようです。本講では、これらのバラツキを少しでも解消することで、細胞化学染色が光顕的手法のゴールデンマーカーとして臨床診断の一役を担えるよう模索してみたいと思います。



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