2013年10月07日
「ヘマトロジー講演会 in Sendai 2013」報告ページを掲載しました。
- その他
特別講演の栗山一孝先生のご講演は、“血液形態診断学-骨髄像をどこまで読み取るか-”と題して、血液塗抹標本の重要性から骨髄像所見の作成方法、芽球判定の重要性などの解説とさまざまな症例を提示頂きながら形態診断の必要性を初心者の方にも解る内容で解説をいただきました。
また、講演会場では、約3時間のご講演にも関わらず、途中で退席される方もない大変有意義な講演会となりました。
- 日 時
- 2013年9月28日(土)
14:00~17:00(13:30受付開始) - 会 場
- フォレスト仙台 フォレストホール MAP
- w e b 申 込
締 切 日 - 2013年9月25日(水)
- w e b 申 込
- お申し込み受付は終了致しました。ありがとうございました。
- 特 別 講 演
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「血液細胞形態学 -骨髄像をどこまで読み取るか-」
- 【 演 者 】
- 栗山 一孝 先生
(公益財団法人 長崎原子爆弾被爆者対策協議会 中央検診所)
- 【 座 長 】
- 寺澤 儀男 先生
(青森県立中央病院 臨床検査部)
骨髄系腫瘍における形態学的診断は、染色体・遺伝子診断の意義が大きくなっていく中でどのように位置付け、活かしていくべきか実地臨床における課題の一つであろう。例えば、1枚の骨髄塗抹染色標本は、多くの事象を表現しているのかもしれない。しかし、過不足なく綺麗に染色されていないと異常は表出・表現されてこないこともあるだろうし、見事な染色標本であっても検鏡者によっては感受されないことも起こりうる。骨髄塗抹染色標本には、遺伝子変異(genotype)を内包した血液細胞が個々に、そして集団として形づくる形態として表現(phenotype)されている。最適な条件の染色標本作製に努め、細胞形態を読み取る力と感受性を磨くことによって、一枚の骨髄塗抹染色標本は多くのことを物語ってくる、と思う。
本講演では、具体的な症例の骨髄像を中心に、読み取るべき所見とそれらから導き出される鑑別診断、そして臨床医が活用できるような報告書の作成など私見を交えて述べてみたい。