2013年02月04日
「第9回東京都医学検査学会 機器・試薬セミナー」詳細ページを掲載しました。
- その他
- 日 時
- 2013年2月17日(日)14:45~15:15
- 会 場
- 東医健保会館 3階 会議室(第3会場) MAP
- 演 題
- ユニセルDxH 800/SMS の紹介と今後の展望
- 演 者
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- 栗本 昌宏
- ベックマン・コールター株式会社
ダイアグノスティックス学術統括部門
- 講 演 内 容
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コールター原理から60 年の技術集積を基に開発されたユニセルDxH800 と、新たに発売されたDxH SMSの紹介ならび今後の展望についてお話させて頂きます。
ユニセルDxH800 は、Transforming the Hematology をコンセプトに、高品質データの提供、効率的なサンプル処置、画期的なシステム拡張性による血液検査のワークフローを大きく変革する装置としてコールターテクノロジーと最新の細胞分析技術、そして革新的な装置設計によって生まれました。また、従来の自動白血球分類測定にNRBC チャンネルが加わり、新開発VCSnテクノロジーへと進化しております。VCSnは半導体レーザーと新型フローセルを搭載したマルチトランスデューサで、細胞体積・細胞内部構造・5 種類のレーザー散乱光情報による7 種類の測定パラメータを用いて、正確な細胞解析とフラッキングを行います。7 種類の測定パラメータそれぞれには、4 種類のパルス形状特性がデジタル変換され、さらに計測時間を加えた合計29 種類のマルチパラメータで細胞解析が行われます。
新しい解析情報としては、表面プロット(Surface Plot)やCPD(Cell Population Data)など特徴的な解析技術があります。NRBC は新たな専用チャンネルで行い、Diff チャンネル同様にスキャッタープロットと表面プロットの2 種類で表示され、NRBC、血小板、白血球などの細胞ポピュレーションが明瞭に分離され、解析精度の向上が行われています。NRBC は、専用試薬は必要とせず、追加の試薬管理の必要がありません。
ユニセルDxH SMS は、標本作製能力は140 枚/時間(最大)と高処理に加えてヘマスフィアテクノロジーにより検体の性状を直接分析して、検体測定情報を必要としない塗抹標本染色作製装置です。検体毎に最適な塗抹条件を設定でき、作製される血液塗抹標本は、スメアセッティング機構により、長さ・厚み・引き終わり形状・血液滴下量・滴下位置をカスタマイズすることが可能で、それぞれの検査室にマッチした良質な塗抹標本を作製できます。また、フロスト部に直接印字される検体情報も、印字内容や印字位置をカスタマイズでき、標本作製の終了時間もそれぞれに表示されます。
今後の展望については、バージョンアップ等による新たなリサーチパラメータの可能性についてご紹介させて頂きます。