2012年06月12日
「第61回日本医学検査学会」報告ページを掲載しました。
- その他
第61回日本医学検査学会展示会ブースは盛況にて終了!
三重にて開催された医学検査学会では、CLEIA法を採用した新製品エリスロポエチンキットをはじめ、
血球計数装置 ユニセルDxH 800や血液塗抹標本作製装置 ユニセルDxH SMS、自動分析装置AU5800など、
幅広い製品ラインアップを展示しました。
遠方にも関わらず非常に多くのお客様にお越し頂き、ブース内は大変賑わっていました!
また、ランチョンセミナーでは市原先生に「IFCC基準範囲判断値委員会における共通プロトコール策定の経緯とその内容」についてご講演いただきました。
多くの質疑が活発に行われ、とてもご好評いただくことができました。多くのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
【 第61回日本医学検査学会 】
- 日 時
- 2012年6月9日(土) 9:00~17:00
10日(日) 9:00~15:00 - 会 場
- メッセウィング・みえ 展示ホール MAP
三重県津市北河路町19-1 - 小間番号
- 35
- 展示内容
-
- 血液検査ソリューション
- 血球計数装置
コールターセルラーアナリシスシステム ユニセル DxH 800 - 血液塗抹標本作製装置
コールターセルラーアナリシスシステム ユニセル DxH SMS - 生化学検査ソリューション
- 自動分析装置 AU5800
- 免疫検査ソリューション
- エリスロポエチンキット アクセス EPO
- 日 時
- 2011年6月9日(土) 11:40~12:40
- 会 場
- 三重県総合文化センター 大会議室(第9会場) MAP
三重県津市一身田上津部田1234 - 演 者
- 市原 清志 先生
(山口大学大学院 医学系研究科 保健学系学域・病態検査学) - 座 長
- 渡邊 正一
(ベックマン・コールター株式会社 学術部門長) - 講演概要
- 臨床検査の標準化が広く達成されたが、基準範囲は不統一である。それを適切な形で設定するには、(1)多施設共同で十分な数の基準個体を共通の基準で集め、(2)共通の適切な条件で採血・測定し、(3)適確な統計手法を用いる必要がある。
しかし、その設定には綿密な計画と施設間連携が必要で、その作業はあまり進んでいないのが現状である。その問題点については、国際的にも広く認知され、国際臨床化学連合(IFCC)でも2005年に基準範囲判断値委員会を設置し、多施設共同作業に関する実践上の諸問題について検討を重ねてきた。
そして、2011年9月に、国別または地域別に共同調査を実施する際に利用可能な、共通のプロトコールを策定した。そして、2011年末から、6ヶ国(英国、米国、中国、日本、トルコ、サウジアラビア)が参加し、そのプロトコールを用いた第一次の調査を開始した。
そのポイントは、(1)共通プロトコールにより基準範囲設定過程を国際的にどの程度調和化できるか、また(2)新たに作成した健常者パネル血清を互いに比較測定することで、各国で得られた基準値データを比較・統合可能かどうかを確認することである。
本セミナーでは、IFCC基準範囲判断値委員会における共通プロトコール策定の経緯とその内容(基準個体選定・除外基準、採血前後条件、測定条件、共通QC法、標準化操作法、測定値比較方法)について紹介する。 また、その調査の様々な過程で統計学的な制御が必要で、特に(1)必要データ数の算定法、(2)基準値変動要因の分析法、(3)性差・年齢差・地域差・人種差による基準範囲分離設定の必要性の判断、(4) 2次除外ステップを含めたパラメトリック法による基準範囲の設定法、(5)設定された基準範囲伝達に必要な統計学的手法、について実例に沿って解説を行う。