2018年1月16日掲載
CBC Coulter Principle(コールター原理)
DIFF/RET/NRBC VCSn Technology
半導体レーザーによる5 種類のレーザー散乱光情報(Light Scatter)とコールター原理による細胞体積(Volume)、電導度測定による細胞内密度(Conductivity)の合計7種類の測定パラメーターを用いて正確な細胞分析を行います。
レーザー散乱光は、散乱光の角度の違いから細胞構造の複雑性、顆粒特性、核構造や分葉度などさまざまな細胞特性を検出することができ、従来にない細胞解析を行っています。
UniCel DxH シリーズの特徴 -ヒストグラム-
解説
WBCヒストグラム
WBCバスで希釈されたサンプルに溶血剤が添加され、RBCが溶血された後に35~450fLの範囲の細胞をWBC数として計測します。WBC測定では、有核赤血球や血小板凝集、巨大血小板などによる細胞干渉が考えられる場合は、WBC、PLTヒストグラムのパターン解析やNRBCチャンネルの測定情報から自動補正を行い、正確なWBC数の測定を可能にしています(補正前のWBC値はUWBCとして表示しています。)
RBCヒストグラム
RBCバスで希釈されたサンプルから、36~360fLの範囲の細胞をRBC数として計測します。RBCヒストグラムのピーク位置は、MCVです。RBC測定では、WBC、RBC凝集や小赤血球などの出現が認められた場合には、それらの集団を明瞭にヒストグラムに表示することができ、異常フラグが付記されます。また、WBCが著増した場合は、細胞干渉として自動補正がなされます。
PLT ヒストグラム
RBCバスで希釈されたサンプルから、2~25fLの範囲の細胞をPLT数として計測します。PLT測定では、PLTヒストグラムの形状や最大ポイント位置、PDWを確認し、電気的ノイズ、デブリスや小赤血球などの細胞干渉を解析し、必要があれば異常フラグを表示します。
UniCel DxH シリーズの特徴 -スキャッタープロット-
解説
(5PD1/5PD2/NRBC1/NRBC2/RETIC1/RETIC2)
スキャッタープロット
フローセルを通過するそれぞれの細胞は、DxH独自のVCSnテクノロジーによって解析されます。
VCSnテクノロジーでは、5種類のレーザー散乱光情報を含め合計7種類の測定パラメーターによる細胞特性が検出されます。測定情報として白血球5分類データ、細胞分布図(スキャッタープロット図)、異常メッセージが表示されます。
DxHでは、白血球5分類チャネル(DIFF)、有核赤血球チャネル(NRBC)、網赤血球チャネル(RETIC)が搭載されており、それぞれの測定チャンネルから詳細なスキャッタープロットが表示されます。細胞集団毎に色分けされたスキャッタープロットでは、色調の明暗により細胞密度が表現され、明るい領域には多くの細胞が存在することが確認できます。
表面プロット
表面プロットは、2Dスキャッタープロットで表示される細胞群に相対個数を加えたもので三次元の細胞表示を行います。このプロットを用いることで同一細胞群に存在する異なる細胞集団の確認を行うことが可能です。2Dスキャッタープロットでは判別困難な細胞の重なりや少数比率の細胞の確認を行うことができます。
UniCel DxH シリーズの特徴
測定結果詳細画面
CBC測定結果詳細画面では、それぞれのアパチャーから取得したCBCデータやヒストグラムが確認できます。また、3重測定の結果および各ヒストグラムについての詳細も確認できます。DIFF/NRBC/RETIC結果詳細画面では、それぞれのCPD項目(Cell Population Data/セルポピュレーションデータ)*を確認することができます。
CPD
(Cell Population Data/ セルポピュレーションデータ)*
CPDとは、7種類の測定パラメーターによって取得された細胞解析情報をそれぞれの細胞集団毎に示したもので、平均値(Mean)と変動幅(SD)で表示されます(DxHの白血球分類測定(DIFF)では、好中球、リンパ球、単球、好酸球について表示)。この平均値(Mean)や変動幅(SD)の変化を用いて、異型リンパ球、腫瘍細胞や好中球異形成などの異常検体の検出を目的とした検討が進められています。また、CPDは、デシジョンルールにおける設定条件としても使用できます。
* リサーチ項目
<CPDについて、詳しくはこちらTalk CBC Vol.19>
DxH シリーズRUO測定項目,BFC【英語/日本語 対応表】
UniCel DxHシリーズ コールターセルラーアナリシスシステム
製造販売届出番号:13B3X00190000038
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