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「ネットで形態」 血液形態自習塾 第3部
 造血器腫瘍の診断〜ソフトに解析する戦略〜

1)反復性遺伝子異常を伴うAML

(4)PML-RARAを伴う急性前骨髄球性白血病(APL.M3)

豊富な顆粒を有する病的な前骨髄球には束状のアウエル小体(ファゴット細胞)がみられる。

  • 【所見】
  • 骨髄の芽球(病的前骨髄球)が20%以上
  • 病的前骨髄球:核形不整(亜鈴状核)、豊富なアズール顆粒、束状のアウエル小体(ファゴット細胞)
  • PO染色は強陽性(細胞質一面に)
  • CD13(+),CD33(2+),HLA-DR(−)
  • DIC(+)
  • 頻度:成人10〜15% 、小児7%

  • 【ポイント】
  • 豊富なアズール顆粒、束状のアウエル小体、PO強陽性が特徴的である。
  • PO染色の強陽性も診断を支援する。
  • APL細胞にはHLA-DR抗原の発現を認めない。
  • 本型は顆粒豊富な典型的APLとされる。

病的な前骨髄球はPO染色に強陽性である。細胞質一面にベタッとした染まりが特徴的である。

【他の症例】亜鈴状核が特徴的でアズール顆粒やアウエル小体(1時)を認める。



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