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「ネットで形態」 血液形態自習塾 第3部
 造血器腫瘍の診断〜ソフトに解析する戦略〜

ホジキンリンパ腫 Hodgkin lymphoma

従来よりHodgkin病と呼称されていたが、B細胞のクローナルな増殖であることが立証(Kueppers et al.1994)され、Hodgkin lymphomaとして整理されました。大きく結節硬化型、混合細胞型、リンパ球豊富型、リンパ球減少型に分類され、リンパ球が豊富なものが予後がよいとされます。出現するホジキン細胞にはホジキン単細胞、Reed-Sternberg巨細胞、鏡像(mirror image)などがみられます。
ホジキン細胞は、通常リンパ節生検スタンプ標本で病理学的診断がなされますが、スタンプ標本をMG染色することで血液学的診断も有効になります。
下段の左、中央は骨髄穿刺標本にみられた希少例で、特徴的な鏡像と免疫染色でCD30が陽性を呈した例です。

リンパ球優位のなか大型なホジキン細胞を認める
リンパ球優位のなか大型な
ホジキン細胞を認める。
Reed-Sternberg巨細胞
Reed-Sternberg巨細胞
         
N/C比が高い、リンパ球(11時)に比べ核質も繊細(小細胞型)     顕著な不整核(分葉)と濃染状核(多形細胞型:ATL)     大型でN/C比が高く不整核(マントル細胞型)

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