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「ネットで形態」 血液形態自習塾 第3部
 造血器腫瘍の診断〜ソフトに解析する戦略〜

骨髄のリンパ腫細胞を見逃さないために

末梢血、骨髄に出現するリンパ腫細胞の出現は治療にも大きく関係するため、その見逃しは許されません。
同定するポイントは正常リンパ球や反応性の異型リンパ球に比べ、@N/C比が高い、A核形不整が顕著、B核小体明瞭、C単一性などが共通所見になります。そして、まずは1%を目安に場合によっては数視野を検索することもあります。

濃染状核と不整核(リンパ芽球型)
大型と顕著な空胞
好塩基性の細胞質と偏在核
核の偏在と細胞質の好塩基性
核網の繊細と顕著な空胞
核網の繊細と顕著な空胞

N/C比が高い、リンパ球(11時)に比べ核質も繊細(小細胞型)
正常リンパ球(11時)に比し
N/C比が高い(小細胞型)
顕著な不整核(分葉)と濃染状核(多形細胞型:ATL)
顕著な不整核(分葉)と
濃染状核(多形細胞型:ATL)
大型でN/C比が高く不整核(マントル細胞型)
大型でN/C比が高く
不整核(マントル細胞型)


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