骨髄のリンパ腫細胞を見逃さないために
末梢血、骨髄に出現するリンパ腫細胞の出現は治療にも大きく関係するため、その見逃しは許されません。
同定するポイントは正常リンパ球や反応性の異型リンパ球に比べ、@N/C比が高い、A核形不整が顕著、B核小体明瞭、C単一性などが共通所見になります。そして、まずは1%を目安に場合によっては数視野を検索することもあります。
大型と顕著な空胞 |
核の偏在と細胞質の好塩基性 |
核網の繊細と顕著な空胞 |
正常リンパ球(11時)に比し N/C比が高い(小細胞型) |
顕著な不整核(分葉)と 濃染状核(多形細胞型:ATL) |
大型でN/C比が高く 不整核(マントル細胞型) |