HOME > 血液検査コーナー > 「ネットで形態」 血液形態自習塾 > 第3部 > 3. 急性骨髄性白血病(AML)を探る

「ネットで形態」 血液形態自習塾 第3部
 造血器腫瘍の診断〜ソフトに解析する戦略〜

8)未分化型赤白血病 pure erythroid leukemia(M6)

大型で好塩基性が強度で空胞をもつ未熟な前赤芽球を認める。

  • 【所見】
  • 骨髄の80%以上が赤芽球で30%以上を未熟な赤芽球が占める。
  • 芽球の比率が赤芽球比率に関わらず、全有核細胞(ANC)で計算されるようになり、従来のM6aは他のAMLまたはMDSへ移行されることなった(WHO.2017)。
  • 赤芽球系:グリコフオリンA、ヘモグロビンA、carbonic anhydrase1(+)
  • 【ポイント】
  • 大型で好塩基性が強度な未熟な前赤芽球を認め、PO染色に陰性で、PAS染色に顆粒状の陽性を呈することが多い。

未熟な前赤芽球はPO染色に陰性である。

未熟な前赤芽球はPAS染色に顆粒状の陽性を呈している。



≪前のページへ目次ページへ次のページへ≫

 

ページトップ