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「ネットで形態」 血液形態自習塾 第3部
 造血器腫瘍の診断〜ソフトに解析する戦略〜

腫瘍に関する用語の整理(2)

  • 白血病・悪性リンパ腫の病型分類には FAB分類(初版.1976) と WHO分類(初版.2001、第4版.2008、改訂第4版2017) がある。
  • 白血病の病型には 急性型 と 慢性型 がある。
  • 年齢層に関係なく発生するが、慢性リンパ性白血病は 高年層 に多い.
  • 急性白血病は 骨髄性 と リンパ性 に大別される。
  • 骨髄性は ペルオキシダーゼ染色 に陽性であるが、陰性 のものもあり、それらは細胞マーカー(表現型)や染色体、遺伝子検査から 骨髄性 が証明される。
  • 単球性は エステラーゼ染色 に陽性のことが多く フッ化ソーダ(NaF) に阻害される。
  • リンパ性は PAS染色に陽性 のことが多いが 陰性 のこともあり、それらは細胞マーカー(表現型)や染色体、遺伝子検査から リンパ性 が証明される。
  • 急性骨髄性白血病と一線を引くものに 骨髄異形成症候群 があり、前者はWHO分類で骨髄の芽球が 20%以上 後者は 20%未満 と設定されている。
  • 急性骨髄性白血病には 骨髄性、単球性、赤芽球性、巨核球性白血病が含まれる。
  • 急性白血病のなかには骨髄性でもないリンパ性でもない 系統不明な急性白血病 がある。
  • 急性白血病の頻度は成人では 骨髄性(約70%) が多く、小児では リンパ性(約70%) が多い。

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