双方とも染色のピットフォールとでもいいましょう。
症例1症例2
症例1:
骨髄のギムザ染色(左)とメイ・ギムザ染色(右)を行ったものです。
(左)では核構造がつかめず診断が困難でしたが、(右)では核構造や核小体が明瞭で形態像をしっかり掴めました。
急性骨髄性白血病(AML)の症例です。
【ポイント】単染色は禁物で常に二重染色を行うことです。
症例2:
両方とも末梢血のメイ・ギムザ(MG)染色をおこなったものです。
(左)は採血時に染色したもので、(右)は3日後に染色したものです。3日後の方が顆粒はしっかりみられアウエル小体も認めました。(左)は急性単球性白血病(M5b)が疑われたものですが、(右)の染色から急性前骨髄性白血病(M3)と診断されました。
【ポイント】
後(核)染色のギムザ染色の時間が短かかったため、核染が薄くなり、顆粒の出現が少なかったようです。
このような場合はもうちょっと核染色に時間かけましょう。