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「ネットで形態」 血液形態自習塾 第1部 
 形態観察の基礎知識

血液塗抹標本作製には薄層塗抹標本と厚層(濃塗)標本作製法があり通常は前者が用いられます。(後者はマラリア原虫の検索に用いられます)

ウエッジ(wedge)標本

  • 30度の角度を維持し、血球量の濃淡より角度を上下し、速度を変えて手で引き伸ばします。
  • 塗抹の引き終わり2/3部分(○印:赤血球2個の重なりが50%以下)を上下に観察します。
  • 載せガラス上に塗抹がきれいに塗布されることが重要です。
  • 末梢血・骨髄の細胞分類に使用されます。

クラッシュ、スパイクル(crush、spicle)
標本

  • 骨髄小粒子を載せ、別のスライドガラスを上に重ね小粒子が広がったら左右に引く方法です。
  • 細胞密度や分布状態の観察に適しています。
  • 骨髄穿刺の際1枚は作製します。
  • 圧挫伸展標本とも呼ばれます。

スピナー(spinner)標本

  • 卓上型遠心塗抹装置によって作製します。
  • 分布は均等で左右(○印)を観察します。


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