Q18. 骨髄像ですが、細胞同定を 行って下さい。 解答と解説
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【ねらいと解説】
今回は@では赤芽球と形質細胞の鑑別、Aではリンパ球と単球の鑑別、また好酸球を提示しました。
@から同定してみましょう。
A.は骨髄芽球で、D.は分葉核球は同定可能でしょう。E.は核の中央部に切れ込みがみられ、クロマチンの結節がみられることより桿状核球が妥当かも知れません。
B.とC.は類似していますが、B.は核が円形で核中心性、細胞質は多染性を呈することより多染性の赤芽球、C.は核の偏在と細胞質に強度の好塩基性有し核周明庭がみられることより形質細胞と思われます。細胞質内の顆粒状の封入体は不明ですが、グロブリンの産生が強いものかも知れません。
Aの同定はいかがでしょう。リンパ球と単球の鑑別として、C.D.は小型でN/Cが高いことよりリンパ球、A.B.は大型になり核形不整、クロマチンは繊細、豊富な細胞質より単球と思われます。
E.F.G.は好酸球ですが、核の形状(類円形〜分葉)から同定しますと、E.が骨髄球、Fが後骨髄球、G.が分葉核球と思われます。骨髄における好酸球、好塩基球の分類は骨髄球あたりから細分類されているようです。
【正解】
@ A.1-骨髄芽球、B.4-多染性赤芽球、C.5-形質細胞、D.8-分葉核球、E.7-桿状核球
A A.B.2-単球、C.D.1-リンパ球、E.3-好酸性骨髄球、F.4-好酸性後骨髄球、G.5-好酸球
【正解率】
@ A:60% B:100% C:85% D:85% E:40%
A A:100% B:70% C:30% D:100% E:85% F:100% G:100%
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