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検査技師のためのマンスリー形態マガジン

Q2. 末梢血の細胞同定を行って下さい。 解答と解説

 
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【ねらいと解説】 @ABC

リンパ球と単球球の鑑別です。
リンパ球のなかでも大リンパ球との鑑別になります。細胞の同定に不可欠な核形や核質の差が所見になります。
一般に大リンパ球は、@核形は類円形、A核網(クロマチン)は粗荒、B細胞質は淡青色で少数の太めのアズール顆粒を有することがポイントになります。
一方、単球は、@核形は不整形(分葉傾向)、A核網は繊細、B細胞質はくすんだ青色で微細なアズール顆粒や、C空胞を有することがポイントになります。
単球の細胞質のくすんだ色調は微細なアズール顆粒がつまったものと思われます。
また、単球には細胞質に二重構造がみられることも特徴と思われます。
すなわち、核の周囲には微細なアズール顆粒で埋められる(顆粒質)のに対し、辺縁部では透明の無構造(硝子質)の状態がみられるということです。
この所見は他の細胞との鑑別に有効になる場合があります。

【解答】

@-1:核網が粗荒で太めのアズール顆粒を有するリンパ球
@-2:核網が粗荒なリンパ球
A-1、2:核不整(分葉傾向)が強く、細胞質がくすんだ色調を有する単球
B一部に核不整がみられるが、核網が粗荒で太めのアズール顆粒を有するリンパ球
C一見リンパ球を思わせるが、核網はBに比べクロマチンの集塊はみられず繊細、 上部には核形不整を認め、わずかながら空胞を有する単球

【正解率】

@-1: A 100%
@-2: A 20%
A-1: B 80%
A-2: B 80%
B A 80%
C B 100%

 

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