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検査技師のためのマンスリー形態マガジン

Q3. 末梢血の細胞同定を行って下さい。 解答と解説

   
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【ねらいと解説】 @AB

顆粒球と単球球とリンパ球の鑑別です。
@Aは顆粒球と単球の鑑別になります。
@-1とA-1は核形不整の類似細胞ですが、@は陥没気味で核網(クロマチン)は粗、Aは切れ込みがみられ核網は繊細です。また、細胞質の色調は、@はやや 赤味(好酸性)を帯び顆粒を認め、Aはやや青味(好塩基性)を帯びています。 従って、双方は異なる細胞になり、@-1は顆粒球で核の陥没が1μm位(私見) より後骨髄球と思われ、A-1は単球が考えられます。@-2は核形不整と核網の 繊細さ、細胞質の弱い好塩基性より単球と思われ、A-2は核形がバナナ状で 核網は粗または結節状がみられることより桿状核球が考えられます。
Bはリンパ球と単球の鑑別になります。 1は小型でN-C比が高く、核網が粗荒、細胞質は弱好塩基性を呈した 小型リンパ球であり、2は大型でN-C比が低く、核形不整が顕著、核網が繊細、 細胞質は弱好塩基性で微細なアズール顆粒や空胞を有する単球が考えられます。

【解答】

@-1:B.後骨髄球、@-2:E.単球   
A-1:E.単球、A-2:C.桿状核球  
B-1:D.リンパ球(小型)、 B- 2:E.単球

【正解率】

@-1:100%、@-2:80%   
A-1:80%、A-2:100%  
B-1:80%、 B- 2:100%

 

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