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7月27日、第30回夏季オリンピック大会の開会式がイギリスのロンドンで行われ、204の国々と地域のアスリートが参加し、17日間の競技会が開催されました。
オリンピックの起源は紀元776年 古代ギリシャ(オリンピア)で開催されたとされ、様々な理由によって終焉しましたが、錆びついた時計が再び時を刻むかのようにピエール・ド・クーベルタン男爵の提唱に世界の国々が賛同し、第1回近代オリンピックが1896年4月6日アテネで1500年の時を得て開催されました。
私のオリンピックの思い出は、1964年(昭和39年)第18回夏季オリンピックが東京で 開催されたことです。戦後の復興と平和の象徴としてアジア地域で開催された東京五輪は、当時としては最多の93ヶ国が参加し、まだ珍しかったカラーテレビで毎日放映される世界のアスリートたちの競技に釘付けになったものです。開催国の日本は金メダル16個を含む合計29個のメダルを獲得し、アメリカ、ソビエトに次ぐ第3位の成績でした。それから約50年が過ぎましたが、今でもそのときの感動が蘇ってきます。
今回で第30回を迎えたロンドンオリンピックでは、日本の獲得メダル数は38個と過去最高の成績を収めることが出来、団体競技では何十年ぶりの快挙に大きな感動を与えてくれました。コマーシャルにもありますが、“文字に書けば銀は金より良い、銅は金と同じだと‥”。メダルの色や結果で評価しがちなオリンピック大会ですが、絶え間ない努力の中、一生懸命に挑戦する選手たちに温かいエールを送りたいものです。
ロンドンオリンピックも17日間の幕をおろし、私たちに華やかな感動を与えてくれました。しかし、オリンピック憲章とは裏腹に世界には今でも争いや紛争が起こっています。オリンピックの理念である“聖なる停戦”を望み、4年後のブラジルのリオデイジャネイロではまさしく「世界がひとつの祭典」になることを切望したいものです。
草々
形態マガジン号キャプテン 阿南 建一
赤芽球シリーズ最後の問題となりました。血液細胞の同定は芽球から分化・成熟していく過程を以前に紹介しました “血球の成熟に伴う一般的原則:Briggs(1956)”に沿って行います。
細胞同定の際、よく経験することですが核や細胞質の所見ばかりに気を取られて細胞の大きさやN-C比を忘れてしまうことがあります。細胞の大きさは成熟段階を捉えたり、類似細胞との鑑別の指標になりますのでとても重要です。また、N-C比はすべての細胞に適応するのではなく、核を優位とする細胞群すなわち三系統の芽球やリンパ球などが対照になります。
赤芽球系細胞は細胞質の色調より命名されますので、核よりも細胞質の色調を優先して同定を行います。赤芽球によく見られる成熟乖離現象(核の成熟遅延)である巨赤芽球様変化も容易に捉えることができます。
CASE 1 ~ 3 の細胞像を確認頂き、1 ~ 10 の細胞同定を行ってください。
BM-MG×1000
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