形態理論その1.
細胞の同定には血球の分化・成熟の理論(Diggs.1956)をしっかり掴むことです。その理論を少し整理し直したものを下記に示します。
- 細胞の大きさは成熟するにつれて小さくなる.
- 核形は円形・類円形から固有の形へ
- クロマチン構造は繊細から粗へ
- 核小体は明瞭から不明瞭へそして消失へ
- 細胞質は好塩基性から固有の色調へ
- 顆粒は非特異性のものから特殊なものへ [巨核球を除く]
*血小板系を除く二血球系統は、一般に細胞は大型から小型へ、クロマチンは繊細から粗荒に、核小体は明瞭から消失へ、赤芽球では脱核し成熟という終着駅に到着します。